NIBフロントライン

遠藤商事社長
遠藤靖彦氏
遠藤靖彦氏
【インタビュー】
 -業界と自社の現状は。

 「脱石化やエコカーの出現、人口減少により、石油の需要は減少傾向だ。ガソリンスタンドはピーク時に全国で6万軒を超えていたが、今は3万軒程度まで減った。減少はスタンドの大型化がきっかけで、セルフスタンドの登場、設備の老朽化で拍車が掛かった。ただ、地方は自動車がないと生活はできず、車の電動化が進んでいるとはいえガソリン、軽油はまだ必要なエネルギーだ。LPガスも暖を取ったりお湯を沸かしたりする大切なエネルギー。そのライフラインを安定供給するのが当社の役目だ。新事業にも挑戦しながら企業規模を維持していく」

 -求める人材は。

 「コミュニケーション能力は重要な要素だ。自分を客観的に見て反省できる能力も求める。入社後の教育の中でその能力を育みたい。コミュニケーション能力があれば、相手の言うことを正確に理解でき、自分の思いを自分の言葉で発信できる。仕事をする上で自分の行動、言動を顧みて反省することが欠かせない。その二つができれば人間は間違いなく成長する」

 -今の若者の性格をどうみるか。

 「今の若者は昔より知識はとても豊富。一方で、抵抗力が弱い人、打たれ弱い人が多いと感じる」

 -コミュニケーション能力、反省する能力を身に付けるために必要なことは。

 「世代を超えていろいろな人と会い、会話することだ。社会人になれば幅広い年齢の人と会う機会が増える。そうなれば人の話を聞く機会が増える。話を聞いた時には自分の意見を持つことも大切。話を聞き、自分の意見を持つことを繰り返せば、コミュニケーション能力は自然と高まる。成長するためには自分を客観的に見て、きちんと反省することも欠かせない。技術力は仕事の中で身に付く」

 -仕事で最も影響を受けた人物は。

 「先代社長で父の遠藤栄次郎名誉会長だ。父は27歳から50年にわたって社長を務め、ほぼ一代で会社を大きくした。会社の隅々まで把握し存在感、人脈はすごい。判断力も秀でている。新たな事業を立ち上げることは、新たな職種をつくること。そのパワーも見習いたい。意見がぶつかることもあったが、どう説明すれば理解してもらえるか必死で考えた。それが私のコミュニケーション能力向上につながった。父を超えたい気持ちはあるが、まだまだ追いつけない」

 ★遠藤靖彦氏(えんどう・やすひこ) 明治大商学部卒。1984(昭和59)年に丸善石油(現コスモ石油)に入社。87年トヨタオート山形(現ネッツトヨタ山形)に入り、翌88年に遠藤商事社長室長に。専務、副社長を経て2005年に社長就任。57歳。山形市出身。

 ★遠藤商事 1928(昭和3)年に遠藤油店として創業。ライフラインとなる石油、ガスのエネルギー事業を中心に、通信販売、住宅リフォームなどを幅広く手掛ける。2014年からは天童市に野菜工場を設け、葉物野菜の栽培に取り組む。仙台市に仙台支社、鶴岡市に鶴岡支店を置く。主力のガソリンスタンドは関連会社を含め山形、宮城両県に23店舗ある。社員数は約240人。資本金9900万円。本社所在地は山形市穂積85。

【私と新聞】地域の動きが見える
 新聞について、遠藤靖彦社長は「地域の細かい情報が載っており、とても重宝している」と評価する。業界関連の情報だけではなく、地域のイベント、事件、事故など幅広い情報を新聞から仕入れる。仕事に必要な情報、状況判断に必要な情報と分け、役立てているという。

 地元のニュースを仕入れるため、新聞は欠かせない情報収集ツールだ。「新聞を通じ、地域の動きが見える。これからも地域の細かい情報を発信してほしい」と話す。

 日ごろからさまざまな面に目を通す遠藤社長。政治や外交など意見の分かれるニュースに対しては「どちらかに偏ることなく公平な立場で物事を見て、報道してほしい」と要望する。

【週刊経済ワード】経済財政白書
 内閣府が経済、財政に関する分析や今後の進路に関する提言を年1回まとめる報告書。「年次経済財政報告」が正式名称。前身の経済白書は「もはや戦後ではない」(1956年度)など、時代の空気を映す名文句を残した。2001年度に現在の名称に変更。18年度の白書は、アベノミクスの効果を評価しつつ、経済の実力を示す「潜在成長率」の引き上げなどを課題として挙げた。
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