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登起波社長
尾崎仁氏
尾崎仁氏
【インタビュー】
 -業界の現状は。

 「全国的にふるさと納税の返礼品として国産和牛を扱う市町村が増えたことや、訪日外国人客の増加で国産和牛の値段は高めで推移している。中でも米沢牛は全国平均より高い値段が付いているので、肥育農家はある程度の利益を確保できている。2020年の東京五輪・パラリンピックまで訪日外国人客の数は増加することが見込まれるので、相場は高めが続くと思われる。米沢市では、17年11月に開通した東北中央自動車道の福島-米沢間の効果や昨年4月にオープンした道の駅『米沢』が観光誘客に好影響を与え、米沢牛の消費拡大に結び付いている」

 -求める人材は。

 「人口減少が進む中、定年後に再雇用で働いていた人も一定の期間に達して辞める時期を迎え、どの企業も働き手が急激に減っている。昔からの職人技術をどう、引き継いでいくかが危ぶまれている状況だ。若手には仕事に対するやる気はもちろん、職人技術をいち早く身に付けるには、どのような努力が必要かを考える意識を持ってほしい。必要な技術を身に付け、仕事にも慣れた頃に辞めてしまう人も多い。取り組んでいる仕事に向き合い、長く定着してほしい。景気回復の影響で、どの業種も人手不足だ。特に土日が最も忙しい飲食店は人手の確保が難しくなっている。経営者として優秀な人材確保のため事務処理を機械化するなど業務効率化を図る一方、働き方改革を進めていく必要があると考えている」

 -仕事上で影響を受けた人物や事柄は。

 「家業を継ぐ意志を持って東京農業大学に進学したが、卒業後まもなく父親が亡くなったため、会社経営のことはまったく分からない状態で社長となった。地元の同じ業界の人たちにはお世話になった。また、迷ったときに支えとなったのは経営コンサルタントの船井幸雄氏の言葉だ。直接、会ったことはないが、セミナーや数多くの著作を読んだ。特に経営者は顧客満足だけでなく社員満足を意識していかないと経営が成り立たないとの言葉が胸に響いた。常に意識して行動しているつもりだ。どのぐらい社員に伝わっているか分からないが…。会社のために人生の貴重な時間を使っている社員とともに向上し、少しでも満足度を上げていこうと努力している」

 ★尾崎仁氏(おざき・ひとし) 東京農業大学畜産学科卒。大学を卒業した1995年に4代目社長の父親が亡くなり、5代目を継ぐ。米沢市出身。46歳。

 ★登起波 1894(明治27)年に米沢市あら町で創業。米沢市内の牛肉店の中では一番歴史が古い。社名は「波を起こし、登龍」との昇龍昇運の願いを屋号に託したのが由来となっている。米沢市内に本店と分店「登」の2店舗を構えている。資本金3千万円。従業員数はパートも含め30人。本社は米沢市中央7の2の3。

【私と新聞】地域面の記事から会話
 尾崎仁社長は朝かランチタイムが終了して一息つく時間帯に新聞を読む生活スタイルという。1面や経済面、地域面を特に意識して目を通すほか、「おくやみ欄」も細かくチェックしている。古くからお世話になった人に対して「亡くなったことを知らなかった」との失礼がないようにするためだ。地域面では取引先などとの話題になるような記事に注目している。知り合いの人が取り上げられていた場合、会ったときに「載ってましたね」とスムーズな会話のきっかけになる。同じ業界の広告も意識して見ている。

【週刊経済ワード】農林水産物・食品の輸出
 海外での和食人気や健康志向の高まりを受け、輸出額が伸びている。農林水産省では輸出額を増やすため、輸出に取り組む生産者やPR事業などに対し支援策を講じている。ただ海外への輸出には、衛生管理の手続きを定めた国際基準「HACCP(ハサップ)」認証などを求められることもあり、早急な環境整備が必要になっている。
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