NIBフロントライン

スズキハイテック社長
鈴木一徳氏
鈴木一徳氏
【インタビュー】
 -業界の現状は。

 「2018年のめっき業界は自動車や半導体生産設備関連などを中心に全体的に好調で、業界内では増収増益の企業が多かった。ただ、18年11~12月ごろから米中の政治的な絡み、中国の景気減速などで雲行きが怪しくなっている。こうした中、当社は15年から事業のスクラップ&ビルドに取り組んでいる。従来の事業の集約と再編を行いながら、自動車の電動化に必要なパワーコントロールユニット(電力をコントロールする装置)やガソリン車の低燃費化に向けたインジェクター(燃料噴射装置)の部品の表面処理など新規事業に取り組んでいる。他にヘルスケア分野や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)関連の研究開発など合計10個のプロジェクトを進めている」

 -チャレンジする中で求める人材、能力は。

 「新たな挑戦は社長だけでは掛け声で終わってしまう。実現に向けてフロンティアスピリットがあふれ、高い志を持った人材が必要になる。最近は日本人だけでなく、中国やボリビア、インドネシア、ネパール出身の留学生も積極的に採用している。表面処理技術だけでなく、経理を含めたプロジェクト管理をする能力も求めている。社員一人一人には先を見据えた考え方ができるよう3年後、5年後を想像し、『今、自分が何を学ぶべきか』を考えてほしい」

 -自社の人材育成の取り組みは。

 「40年ほど前から週1回、東京で開かれる上級表面処理技術講座に最低1人を派遣している。1年間にわたって通ってもらうため、1人当たり年間200万円ほどの費用がかかるが、専門的な技術だけでなく、めっき業界の横のつながりもつくってもらいたいと、長年続けている」

 -仕事上で最も影響を受けた人物は。

 「私が10歳のころから社長を務めていた父親(鈴木喜代寿会長)だ。オイルショック後の経営が厳しい時代に就任し、仕事への情熱、人間関係を大切にして仕事をしている姿を目の当たりにしてきた。会社の変革期に当たり、父と同じ情熱を持ってチャレンジしていきたいと思っている。そして父と同じように京セラ創業者の稲盛和夫氏の教えは参考にしている」

 ★鈴木一徳氏(すずき・かずのり) 東京理科大工学部工業化学科卒。当時めっき業界ナンバー1の売り上げを誇った「山王」(横浜市)を経て1997年4月にスズキハイテックに入社。いったん退社し、大手企業でマネジメントなどを学んだ後、2000年7月に再度入社した。取締役技術部長、常務、副社長を務め、15年8月から社長。山形市出身。48歳。

 ★スズキハイテック 山形市上町で鈴木メッキ工場として1914(大正3)年に創業し、44(昭和19)年に現在地に工場を移転する。90年に現社名となった。自動車部品や電子部品への表面処理を主に手掛ける。山形市と川西町、メキシコに工場を持つ。資本金6900万円。従業員数は約130人。本社は山形市銅町2の2の30。

【私と新聞】締めくくりは「談話室」
 毎朝6時から30分程度、山形新聞を読むのが日課という鈴木一徳社長は日々の情報収集に新聞を活用している。一面から順に政治や国際、経済関連の記事をじっくり読む。ただ、最後は一面の「談話室」に決めているといい、「世相に応じて内容も多岐にわたり最後の楽しみにしている」とほほ笑む。

 国内外への出張も多く、山形新聞の読者限定電子新聞「やましんe聞」も活用している。ただ、出張から帰った後は不在時の新聞をもう一度紙面で読むという。「出張中はなかなかじっくり読めない。興味のある分野は時間をかけたい」という。

 自動車や表面処理、半導体などに関する業界紙のほか、経済新聞にも目を通す。気になった記事はコピーしていたが、3年ほど前からはスマートフォンのカメラで撮影してデータとして保存。折に触れて読み返すほか、社員にも記事の内容を紹介している。

【週刊経済ワード】イートインスペース
 コンビニやスーパーなどで買った商品を店内ですぐ食べられるように設けられた場所。顧客の利便性向上に加え、来店客や売り上げの増加につながっているとの見方もある。椅子と机を備えた簡単なスペースのほか、店によっては電源コンセントや公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」の通信環境を整備するなど充実に力を注ぐ企業もある。
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