NIBフロントライン

ハッピージャパン社長
原田啓太郎氏
原田啓太郎氏
【インタビュー】
 -業界、自社の現状は。

 「わがハッピーグループはアパレル、半導体、自動車の各業界で製造に必要な設備・部品を開発、製造し、全世界に販売している。日本は年々、人口が減っている。それに伴い購買人口が減り、ものが売れなくなっている。その中で製品を売るには、他社と差別化された製品を低コストで開発、製造し、安全、安心を立証することが必要だ。IoT(モノのインターネット)、人工知能(AI)を含め各分野で技術革新が進み、時代の波が押し寄せている。激動の世界で生き残り、成長するため、国内市場に基盤を持ちながら、世界市場で規模を拡大しなければならない」

 -世界各地に製造拠点、営業拠点がある。

 「あくまで山形をマザー工場と位置付け、今後も山形が営業、研究開発、メンテナンス、カスタマーサポート、人材育成の根幹を担う。その上でさらにグループ力を発揮し、海外拠点を支える態勢も充実させる」

 -求める人材は。

 「慣習にこだわらず、進んで新しいことをするという意味の言葉『進取独創(しんしゅどくそう)』がある。この激動の世界ではその言葉通り、過去の経験にとらわれず、先を見据え、どうすれば会社が発展するのかを考え、行動する人材が必要になる。世界を相手に根気強く、自分にうそをつかず、最後までやり通す人が欲しい。さらに、理論を学び、実践して自分のものにするとともに、同僚とも情報を共有できる心の広さも欠かせない。採用時は性別、国籍は問わず、肉体的にも精神的にも明るく健康な人を求めている」

 -必要な能力、努力は。

 「専門知識やスキルは大事だが入社後でも身に付けられる。大事なのは、前に進む力、考え抜く力、チームで働く力の三つ。言葉を換えれば、進取独創、切磋琢磨(せっさたくま)、誠実・協調になる」

 -仕事上で最も影響を受けた人物は。

 「祖父で創業者の原田好太郎、父で2代目社長の原田孝一だ。好太郎は農業県だった山形の暮らしを豊かにしようと人生、私財を投じてものづくり事業の基盤を構築した。孝一は労働争議が頻発して対応に苦慮しながらも、会社のグローバル化を進め、多角化も図って経営体質を強化した。そこで当社の礎ができた。私は学生時代、比叡山延暦寺(えんりゃくじ)(滋賀県)で荒行の千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)に3カ月間参加した。無心になる手ほどきを受け、自分の人生を深く考えた。そこでの教えは人生、仕事の教訓になっている」

 ★原田啓太郎氏(はらだ・けいたろう) 玉川大工学部経営工学科卒。1977(昭和52)年にハッピーミシン製造(後のハッピー工業、ハッピージャパン)入社。米国、カナダ留学を経て、東北精機工業社長、ハッピー工業取締役、ハラチュウ社長を歴任し、99年にハッピー工業社長に就任した。山形市出身。65歳。

 ★ハッピージャパン ハッピーグループの中核企業で、2014年10月にハッピー工業、シンガーハッピージャパン、東北精機工業の3社が合併し誕生した。70年以上にわたりミシン製造に取り組み、その技術力を生かして今では幅広いメカトロニクス関連機器の開発、製造を手掛ける。台湾、タイに製造拠点、イタリア、中国に関連会社がある。資本金7300万円。従業員数は315人。グループ全体では従業員数888人。本社所在地は山形市立谷川3の3515。

【私と新聞】幅広い考え方を学ぶ
 原田啓太郎社長は「新聞は情報収集の場であると同時に、自社の情報発信の場でもある」と語る。国内外を飛び回って多忙な中、自宅や会社、出張時の電車の中など空き時間を見つけ、紙面を広げる毎日だ。

 人の生きざまを紹介する記事が好きという。ただ、新聞は速報性でテレビやインターネットに劣るため、「経済記事は掲載時には既に過去のことになっていることがある」と指摘。自身も最新の情報はさまざまな手段で入手するという。

 「新聞から世の中の幅広い考え方を学んでいる」と語る原田社長。今後の新聞に対し、「日本の将来を考え、さまざまな意見を掲載し、人を正しい方向に導いてほしい」と要望した。

【週刊経済ワード】金融政策決定会合
 日銀の金融政策の方針を決める会議で、政策金利の上げ下げなど次回会合までの政策運営を多数決で決める。定例会合は年8回開催。1、4、7、10月の会合後には、物価上昇率と経済成長率の見通しを示す「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を公表する。メンバーは総裁と副総裁2人、審議委員6人の計9人。財務省と内閣府から政府代表が出席するが議決権はない。
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