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小野建設社長
小野和行氏
小野和行氏
【インタビュー】
 -業界の現状は。

 「建設業界は近年、非常に好調だが、労働力が不足し、仕事はあっても全てをこなせない状況だ。当社は品質を維持するため、自社で現場を監督し、鉄筋、型枠など専門的な仕事を協力業者にお願いしている。だから生産能力には限りがあり、徐々に民間工事が中心になった。われわれを頼り、指名してくださるお客さまを大切にしている」

 -求める人材は。

 「工事には協力業者数十社が関わることがある。当社の社員は各業者をまとめ、安全、工程、品質、原価の四つを管理し、工期内にお客さまに引き渡すのが役割。それを実現するためには伝える力、自己表現力が求められる。言いたいことを相手にはっきり伝えないと仕事が進まないし、ミスにつながる。表現力を駆使し、現場の職人、お客さまに伝える力が必須。現場では周りとコミュニケーションを取りながら、仕事をしなければならない」

 -どのような能力、スキルが必要なのか。

 「プロとして専門性を深めることも必要だが、現場の周辺地域への気配り、図面に表れないお客さまの要望を読み取る能力も求められる。それは仕事だけをしていても身に付かない。自分の担当分野だけを一生懸命するのは当たり前。当社には福利厚生の一環で小原流華道クラブがあり、希望する社員が学んでいる。華道は間の取り方が絶妙で、花に命を吹き込むという点で、建物に命を吹き込む建築に通じるところもある。そうした建築以外の知識をたくさん身に付けることで人間、仕事の幅が広がる」

 -自身が仕事上で最も影響を受けた人物、教えは。

 「大学卒業後、創業者の父清蔵と前社長の佐藤満から勧められ、トヨタカローラ山形で営業マンとして働いた。建築のプロを目指しており最初は抵抗もあったが、仕事が面白く、ためになることばかりだった。3年の約束だったが、結局6年半、在席し、先輩、上司からお客さまへの接し方、営業手法など幅広い知識を教わった」

 -剣道がライフワークと聞く。

 「子どもの頃から剣道に取り組み、現在は教士七段。剣道に育てられ、人格が形成された。礼儀や他者への尊敬の気持ちなどを剣道から学び、仕事に役立っていることは多い。恩返しの気持ちを込め、今も指導者として青少年育成に当たっている。剣道を通して地域貢献したい」

 ★小野和行氏(おの・かずゆき) 日本大工学部建築学科卒。トヨタカローラ山形を経て、1992年に営業部課長として小野建設入社。不動産開発部長、関連会社のショーエー・アドバンス社長、常務を歴任し、2008年から現職。朝日町出身。56歳。

 ★小野建設 1974(昭和49)年に朝日町で創業し、77年に山形市に本社を移した。総合建設業者として一般住宅のほか、集合住宅、商工業施設、福祉施設、医療施設、教育施設、社寺建築など幅広く手掛ける。資本金は3200万円。従業員数35人。本社所在地は山形市篭田1の6の7。

【私と新聞】自分にない視点に気付く
 小野和行社長は「新聞を読むことが一日の始まり」と語る。山形新聞オピニオン面の「やましんサロン」「提言」など読者や各界識者の意見、主張を紹介するコーナーが好きで、知人や常連の投稿は必ず読む。

 コラム「談話室」も熟読する。「そのとき一番の関心事を取り上げることに感心する。毎日書くのは大変だろう」。地元の話題が充実しており、自分にはない視点、主張に気付かされることもあるという。

 「地域版を読むと、庄内、置賜、内陸、山形広域と地域ごとに特色があることが分かる」とする。広告「スウィング」にもよく目を通し、「多彩な情報が簡単明瞭に書き込まれ、重宝している」と話す。

【週刊経済ワード】固定価格買い取り制度
 家庭や事業者が再生可能エネルギーで発電した電力を、電力会社に一定期間、固定価格で買い取らせることを義務付けた制度。東京電力福島第1原発事故後の2012年、原発依存を減らそうと、住宅や事業用の太陽光、風力や地熱などを対象に導入された。政府があらかじめ価格と期間を決める仕組みで、発電事業者は事業計画を立てやすく、参入しやすい。
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