NIBフロントライン

加藤総業社長
加藤聡氏
加藤聡氏
【インタビュー】
-業界の現状を踏まえ、どんな人材を求めるか。

 「公共事業の減少などに伴い、建設需要が徐々に右肩下がりになると予測される中で、未来を見据え、再生可能エネルギー分野に参入した。再エネ分野はここ10年で急速に成長した一方で、早くも第1次変革期を迎えている。電力買い取り価格を含め仕組みが目まぐるしく変化したほか、適地の選定や送電線容量の確保が困難になってきているためだ。社内に目を向ければ、団塊の世代とそれに続く世代が次々と定年退職している。この層の太い人脈とスキルを次世代に引き継ぐことが持続可能な企業となる鍵になる。ほしいのは、明るく、素直で、謙虚な人材。いずれも成長するため、変化に柔軟に対応するため、最も重要なコミュニケーション能力を高めるために不可欠な要素だ」

 -自身が仕事上で影響を受けた人物は。

 「京セラ名誉会長の稲盛和夫氏だ。稲盛氏が塾長の盛和塾の庄内組織代表世話人を昨年度まで務めていた。今年の入社式では『人生・仕事の結果は、考え方×熱意×能力で決まる』という稲盛氏の方程式を伝えた。経営哲学をまとめた『京セラフィロソフィ』は自分にとって学びの集約といえる本だ。京セラにならい、当社の経営理念を『全社員の物心両面の幸福を追求すると同時に、地域社会の進歩発展に貢献すること』と定めている」

 -それをどう生かしているか。人材育成のため取り組んでいることは。

 「毎週月曜に朝礼を行い、自分の思いを、稲盛氏の言葉を借りて伝えている。経営者である自分と社員が考え方を共有し、会社全体で一体感を持つことが大切だ。今週は『人間の無限の可能性を追求する』という言葉を取り上げ、挑戦する姿勢の大切さを伝えた。毎回全員に感想文を書いてもらっている。書くことは、自分のものとして吸収する手助けになり、考えを伝える力を伸ばすことでコミュニケーション能力を高めることにもつながる。さらに皆に読んでほしい感想文を抜粋し、社長からの一言を添えて共有している」

 ★加藤聡氏(かとう・さとし) 中央大商学部卒。三菱マテリアルに約10年勤務し、1995年、加藤総業に入社。常務を経て2000年、父の3代目安太郎氏から家業を継ぎ、社長に就任した。酒田港風力発電事業者協議会長、酒田地区雇用対策協議会長。酒田市出身。55歳。

 ★加藤総業 1899(明治32)年、初代加藤安太郎が個人経営する金物商として開業。1949(昭和24)年に株式会社化。71(同46)年、社名を加藤総業に変更。建設資材卸売業を柱にしながら、本県民間企業で初めて風力発電事業に参入した。発電事業会社を立ち上げ、2005年に酒田市の最上川河口部左岸で風車3基を稼働させたのを皮切りに事業を拡大、現在庄内で発電する35基のうち16基が同社関連の風車。資本金3千万円。社員50人。本社は酒田市東町1の1の8。

【私と新聞】多様な地域情報、他にない
 朝起きたらすぐ新聞を取りに行き、読むところから一日が始まる。学生時代も新聞は傍らにあった。地元経済、企業の状況から地域の話題、おくやみ、協会理事を務めている山形交響楽団の記事、人事と会合欄、広告まで、満遍なく目を通す。会社では電子版も活用し、風力発電関連など必要な記事はスクラップしている。

 山形新聞は私にとって大切な情報源。SNSで得られる情報もあるが、これだけ多様な分野の地域情報を一度に得られる媒体はないと思う。インターネットであらゆる情報を入手できる時代だが、新聞記事は簡潔に、要点を押えてまとまっている点も評価している。効率的に情報収集できる。

【週刊経済ワード】備蓄米
 凶作や災害時に備えて、政府が保管するコメ。2011年に売買時期や数量などルールが明確化された。毎年20万トンを目安に入札で買い入れ、5年程度保管する。計約100万トンが常備されており、コメ不足になれば放出する仕組み。新たな買い入れで古くなったコメは、飼料米など非主食用として販売される。日本通運は今月4日、政府の備蓄米約8トン分の保管業務を巡り、不正行為があったと発表した。
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