NIBフロントライン

かわでん社長
信岡久司氏
信岡久司氏
【インタビュー】
 -業界の現状は。

 「配電盤製造業界はオーナー企業が多く、大手でも売上高20億~30億円規模。当社のように、200億円規模のメーカーはほかにない。業界は2020年東京五輪・パラリンピックに向けて好景気だろうと言われるが、価格競争が厳しく、いかに利益を生むかが課題だ。配電盤製造は手作りの部分が多く自動化が難しいため、現場の生産性向上も進んでいない。その中でも納入先の設備工事を請け負う電気工事業者の要求に応え、利益を生むためには、顧客から頂いた仕事の範囲内でコストを削減するしかない。営業努力で利益を生んでいる現状だ」

 -その中でどういった人材を求めているか。

 「東京五輪が終わると市場は縮小するだろう。パイが少なくなると、売り上げはさらに厳しくなる。それでも利益を出すため、提案力のある営業マンを育てたい。これから求められる新たな発想ができる人材だ。製造現場でも自動化できないかと検討しているが、われわれ世代は古い発想しか浮かばない。若い社員が新しい発想で物事をさまざまな角度から見て、改革に取り組んでほしい。山形の人は非常にまじめだ。一方で奥ゆかしい部分もあり、もっと元気を出してほしい」

 -社員の能力を高めるため取り組んでいることは。

 「当社の職種には製造、営業、設計、保守、事務がある。社員には職種を問わず、電気工事士資格の取得を促している。顧客に最も近い資格の一つで、勉強になるし、仕事でも役立つ。人間は勉強すると大きく成長する。業者からも良い評価を得ており、今後も進める。このほか社員面談を年2回行っており、各個人の能力を評価して適材適所の配置を心掛けている」

 -仕事上で影響を受けた人物は。

 「特定の人物はいないが、営業担当だった若い時代、お客さまに育てていただいた。当時お世話になった方が現在、企業の中枢におり、今でも昔話を懐かしむことができる。それがとても幸せで、特に現場で共に汗をかいた電気工事業者とは長い付き合いだ。よく怒られ、よく面倒を見てもらったが、そこで教わったことは私の財産。その関係は今も仕事に生きている」

 ★信岡久司氏(のぶおか・ひさし) 富良野工業高卒。1973(昭和48)年に入社し、執行役員首都圏支社長、取締役執行役員営業本部長、取締役常務執行役員営業本部長などを経て2017年6月から現職。北海道出身。63歳。

 ★かわでん 1926(大正15)年に創業し、40年に法人化。前身の川崎電気時代の62年に県内初の上場企業となった。製造拠点は山形工場(南陽市)と九州工場(佐賀市)。首都圏を中心に受注が多く、全国各地に営業拠点がある。資本金は21億2455万円。社員数は668人(昨年9月末現在)。本社所在地は南陽市小岩沢225。

【私と新聞】「紙」は記事見付けやすい
 信岡久司社長は山形新聞のほか、全国紙、業界紙など数紙に目を通す。本社は南陽市だが東京に滞在していることが多く、「山形新聞は地元情報の収集のため重宝している」と語る。

 「コラムを読むのが好き」で、仕事柄、企業の人事や決算、株主総会などの記事は必ず目を通すという。毎朝午前5時に起床し、朝一番で新聞を読む。気になる記事がある時は、午前6時台に社員にメールで問い合わせることも。電車通勤の約1時間も車内で新聞を読みふける。

 インターネットに掲載されるニュース、パソコンやスマートフォン、タブレット端末で読める電子新聞もあるが、「やっぱり新聞は紙」と断言。「新聞には情報が詰まっている。新聞紙は見たい記事を見付けやすい」と利点も指摘した。

【週刊経済ワード】政府の財政健全化計画
 先進国で最悪とされる日本財政への信認を維持するため、立て直しの目標を示す政府の計画。従来は、政策経費を借金以外の収入で賄えているかを表す国・地方の基礎的財政収支を2020年度までに黒字化しつつ、国内総生産(GDP)に対する債務残高比率を引き下げるとしていた。消費税率を10%に引き上げて得られる財源の一部を、教育無償化に使うと決めたことに伴い、新たな計画作りに着手。黒字化目標は25年度に先送りする方向で調整が進んでいる。
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