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山形トヨタ自動車社長
鈴木吉徳氏
鈴木吉徳氏
【インタビュー】
 -自動車業界の現状は。

 「100年に一度の大変革期。電動化や自動運転技術の進展、カーシェア、インターネットに接続してさまざまなサービスを提供するコネクテッドカーなど、新技術が次々出て、メーカー間競争が激化している。販売店としては扱う車種が変化し、販売方法がどう変わるかを注視している。小売業は今、ネット販売の利用頻度が高い。自動車販売業もその方向にシフトするのでは-と懸念している。それでも、われわれに求められるのは今ある店舗をどう生かし、どう付加価値を高めるか。店の魅力を高め、お客さまが『来て良かった』と感じる店づくりをしなければ生き残れない」

 -会員制交流サイト(SNS)が普及し、人と相対して会話する機会が減っていると言われる。その中で求められる人材とは。

 「ネット販売なら仕様や機能をお客さま自身が選択するが、店舗は社員がフェース・トゥ・フェースで提案し、受け入れてもらう。ニーズを的確に把握した上で、安全で安心、快適なカーライフという付加価値を提供しなければならない。相手の立場に立ち、専門家としてどんなアドバイスができるか考え、必要で適切な情報、サービスを提供する能力が求められる。人の気持ち、表情を読み取るという人間ならではの能力を生かしてほしい。業務の幅が広がり、営業スタッフが1人で担当のお客さまの全ての要望に対応するのは無理だ。整備士を含めチームとして対応しなければ、お客さまに満足してもらえるサービスは提供できない。トップ営業スタッフをみると、他のスタッフとの連携がうまい。支えられているとの自覚があるかで成績に差が出る」

 -仕事に求められるのはどのような能力か。

 「最も求められるのはコミュニケーション能力で、ないと働く場所が狭まる。上司や部下、お客さまに自分の言葉で説明する場面がある。その際は意図する所の半分しか伝わらないと思った方が良い。それを自覚し、どのくらい伝えられたか振り返ることが大切。人は変えられないが、自分は変われる。伝わっていなければ自分の伝え方が悪いと捉え、伝え方を改善し、コミュニケーション能力を磨く努力が求められる」

 -仕事をする上で最も影響を受けた人物は。

 「特定の人物はおらず、今まで関わった全ての人から多くのことを学んだ。仕事はもちろん、遊び、子育て、PTA活動など人生で無駄なことはない。成功、失敗問わず、どんなことからでも学べるし、学ばなければならない」

 ★鈴木吉徳氏(すずき・よしのり) 一橋大商学部卒。商工中金を経て、慶応大大学院で経営学修士(MBA)を取得。1992年に山形トヨタ自動車の非常勤取締役となり、95年4月に取締役経理部長、同年6月から現職。山形市出身。55歳。

 ★山形トヨタ自動車 1946(昭和21)年設立。資本金8千万円。トヨタ自動車の新車販売の他、中古車販売、整備、点検、損害保険取り扱いなどを手掛ける。県内に12店舗があり、従業員数は248人(4月1日現在)。グループ会社にフォークリフト、物流システムなどを扱うトヨタL&F山形、ガソリンスタンドを運営する日米商事、書店を運営するティーワイ開発がある。本社所在地は山形市南一番町11の16。

【私と新聞】他社の工夫点を学べる
 山形新聞の他、全国紙、経済紙、業界紙など幅広い新聞に目を通す鈴木吉徳社長。仕事に関わるような記事は特に目に止まるといい、「他社の工夫点を学べるし、これでもうかるのかなと考えることもある」と語る。

 出張が多いため、山形新聞の読者限定電子新聞「やましんe聞」や業界紙の電子新聞を重宝しており、移動時にタブレット端末で閲覧している。会社や自宅で紙面にも目を通し「時間が無いときは見出しだけを見て、これはと思う記事は詳しく読む」という。

 グループ会社がガソリンスタンド、書店を運営しているが、「自動車販売に関わることが8割。ガソリンスタンド、書店に関する知識が少なかった」と鈴木社長。「気になるのは自動車以外の記事。取り上げられた内容を現場に確認することがある」と話す。

【週刊経済ワード】キャッシュレス決済
 現金以外で支払うこと。クレジットカードや、銀行口座から即時に決済できるデビットカード、Suica(スイカ)などの交通系ICカードがある。最近は「QRコード」を使って決済する方法も広がりつつある。スマートフォンのアプリを使ってQRコードを口座やカードにひも付けすれば、スマホをかざすだけで決済できる仕組み。導入が低コストなのが強みで、LINE(ライン)や楽天がこうしたサービスに進出している。仮想通貨もキャッシュレスに当たるが、現在は投機対象の側面が強い。
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