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三浦板金製作所社長
三浦孝一郎氏
三浦孝一郎氏
【インタビュー】
 -自社や業界の現状を踏まえ、求める人材は。

 「一般住宅のほか、美術館や大学などの屋根、外壁の施工を手掛けている。家族経営が多い業種の中、定期的に人材を採用することで大きな建物の仕事にも携われるようにしてきた。建設業界全体として東日本大震災後の特需に一服感があり、2020年の東京五輪・パラリンピック後に向けた生き残りが大きな課題となっている。また、現在は財政的な面などから公共施設の新築は以前より少なく、直して長く使う傾向にある。こうした課題や変化の中、『小さなご縁』が仕事につながると考えており、確かな技術力はもちろん、社員一人一人のコミュニケーション能力がとても重要だ。今は職人が黙って仕事をするという時代ではない。お客さまや地域の人としっかりつながり、たくさんのご縁をつくれるような人材を求めている」

 -自社の人材育成の取り組みや社員に期待することを教えてほしい。

 「20年近く前から建設業界以外の分野を学んでもらおうと、幅広い業種の経営者らを講師に招いた研修会を開いている。経営以外にも人との関わり方などのアドバイスをもらっている。建設関連の各種資格取得の支援も行っており、社員にはさまざまなスキルを身に付けてほしいと思っている。働き方改革との両立は悩みどころでもあるが、板金業者が減少する中、若い世代の人材育成を通して業界を守ることにも貢献したい。社員にはとにかく、あいさつとコミュニケーションを意識してほしい」

 -自らが仕事上で最も影響を受けた人物は。

 「前社長で父親の三浦孝太郎会長(78)から多くのことを学んでいる。よく言う言葉に『仕事は楽しく、遊びは真剣に』がある。厳しいからこそ仕事であり、苦しい苦しいとばかり言っていると若者も付いてこない。遊びは真剣に取り組むことで人生を輝かせるといい、趣味の絵画の収益金を活用して(自殺に関する相談を受け付ける)『山形いのちの電話』の活動支援も続けている。自分は3年ほど前から趣味で小型無人機ドローンでの撮影とマラソンを始めた。マラソンでは自分のペースを守ることの大切さが仕事にも通じることを気付かせてくれた。趣味に取り組むことで仕事以外のつながりも広がっている」

 ★三浦孝一郎氏(みうら・こういちろう) 千葉工業大工学部卒。大洋製鋼(現日鉄住金鋼板)を経て2002年に三浦板金製作所に入社し、常務などを経て13年に社長に就任した。山形市出身。45歳。

 ★三浦板金製作所 1935(昭和10)年に創業し、1968(昭和43)年に株式会社化。屋根や外壁の施工など建築板金業を営む。資本金5千万円で従業員数は33人。本社は山形市北町1の7の15。

【私と新聞】「当時」を知る貴重な資料
 「当時を記録し、いつまでも残るのが新聞記事」と語る三浦孝一郎社長。三浦板金製作所に入社した2002年6月から約3年間、地域と業界を学ぼうと新聞記事のスクラップをした。約30冊に及ぶノートは今でも大切に保管している。

 山形新聞をはじめ、経済新聞や業界紙などの興味がある分野を切り抜いていった。当時インターネットのニュースは一般的ではなかった。スクラップノートに貼り付けた記事をネットで探してもほとんど見つからないといい、当時を知る貴重な資料となっている。

 見出しの大きさが工夫されている新聞の一覧性もネット上のニュースに勝る部分だと感じている。仕事関係以外では地域のイベントや食などに関する記事をよく読む。「県内の祭りやおいしいものを食べに行くのが好き。仕事でもプライベートでも役立っている」と話す。

【週刊経済ワード】ユーチューブ
 米IT大手グーグルが運営する動画投稿・共有サイト。2005年にサービス開始、06年にグーグルが買収した。視聴は原則無料。世界で10億人以上に利用され、1日当たりの視聴回数は数十億回に上るとされる。自作の動画を頻繁に投稿し、動画の再生回数に応じて広告収入を得る「ユーチューバー」と呼ばれる職業も生まれた。投稿動画を巡って、差別や憎悪をあおる内容が問題となるケースもあり、3日には米カリフォルニア州の本社で銃撃事件が起きた。
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