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アイジー工業社長
若尾直氏
若尾直氏
【インタビュー】
-業界の現状を踏まえ、求める人材は。

 「当社は約45年前、金属サイディング(外壁材)を開発し、顧客やマーケットに対する知名度は高い。それが強みだ。現在は住宅用、非住宅用を製造、販売している。人口減少が進む中、新築住宅の着工件数が減り続けるが、リフォーム着工件数はその逆に増えていくと予測している。物流センターなど非住宅の建設は安定的に伸びていく。金属サイディングは表面をフラットにするのが技術的に難しいが、当社は創業からの技術的蓄積で実現し、市場が縮小する中でもシェアを伸ばしている。こうした創業、発展の歴史があり、当社には技術的難題に挑戦し、乗り越えようという意識が根底にある。大きな夢を持ち、諦めず挑戦し続ける人材を求めたい」

 -挑戦し続ける気持ちを持つためには、どのような能力、努力が必要か。

 「挑戦する心は勉強して身に付くものではなく、体験を通じて育まれるもの。何かこだわりを持ち、やり遂げたという成功体験がその心を育む。成功体験は勉強でもスポーツでも趣味でも何でもよい。自分が強い思いを込めて取り組み、それが成功すれば、その後の人生の財産になり、仕事の原動力になる。私からみると、今の若者は少し焦りすぎかなという印象。若者は『成長』という言葉を使うが、逆の見方をすると、自分が常に成長してないと不安を感じるようだ。人は日々の体験を積み重ねれば成長する生き物。成長を意識しすぎない方がよい」

 -仕事をする上で自身が最も影響を受けた人物は。

 「これまで多くの先輩から指導を受け、多くが今も色濃く記憶に残っている。誰か一人には絞れない。例えば、ある先輩には『常に他人に渡せるように仕事をしろ』と言われた。会社員は転勤や交代がつきもの。突然引き継いでも次の担当者が困らないよう、整理しながら仕事に取り組めということ。今でも守っているつもりだ。一方で、子どもの頃から読書が好きで、小説の登場人物には影響を受けた。企業小説の主人公は確たるビジョンを持ち、そこに向かってぶれずに努力し続けていた。さらに主人公は東京の本社ではなく、常に現場で活躍し、その姿に憧れた。それを目指して今まで仕事をしてきたし、これからもそうしていく」

 ★若尾直氏(わかお・すなお) 京都大経済学部卒。1983年住友商事に入社し、九州沖縄ブロック参事兼住商セメント九州社長、生活資材・不動産本部建材・セメント部長などを歴任。2009年にアイジー工業監査役に就き、11年取締役。17年6月から現職。川崎市出身。58歳。

 ★アイジー工業 工務店・石川技建工業を母体に1970(昭和45)年設立。74年に金属サイディングで初めて防火構造の認定製品を発売した。生産拠点を東根市と寒河江市、茨城県城里町に置き、朝日町に開発センターがある。社名は石川と技建の頭文字「I」と「G」を組み合わせた。従業員337人(2017年4月現在)。資本金2億5350万円。1980年山新3P賞繁栄賞を受けた。本社所在地は東根市蟹沢上縄目1816の12。

【私と新聞】深い信頼置ける媒体
 新聞は子どもの頃から欠かさず読んでいたという若尾直社長は起床後、新聞を読むのが習慣だ。速報性ではテレビ、インターネットに劣るものの「新聞の役割は記録性。記者は取材した内容をいったん自分の中で消化し、かみ砕いて文章に置き直す。そのため、新聞には高レベルの情報が集約されている」と指摘する。

 「新聞を読んでいない人に比べ、新聞を読んでいる人は事実の読み方が深く、人生に役立てていると感じる」という。新聞は広い視野に立って情報を習得し、自分の知性を高めることができるとし、「深い信頼を置ける媒体だ」とも語る。

 さまざまな分野の記事に目を通すが、特に成功者の実体験に基づいた半生を振り返る記事が好きだ。山形新聞については「地元情報が最も豊富な新聞。おくやみ欄に遺族のコメントを掲載するなど、心温まる新聞でもある」と評した。

【週刊経済ワード】インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)
 英国ロンドンで毎年4月に開催される世界最大のワインコンテスト。1984年に始まり、2007年にSAKE(日本酒)部門が設けられた。現在はウィリアム・リード・ビジネス・メディア社(英国)が主催。主催者と県は18年度日本酒部門審査会を5月に本県で開くことで大筋合意し、今月30日の契約調印式を経て正式に決まる。日本酒部門は吟醸、純米、純米大吟醸など9カテゴリーで、18年度は計1500点以上の出品が見込まれる。審査会で各カテゴリー最高賞のトロフィーが決まり、7月のIWC全体の授賞式で世界一の「チャンピオン・サケ」が発表される。
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