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ヤマザワ会長
山沢進氏
山沢進氏
【インタビュー】
 -スーパー・ヤマザワを創業し、東証1部上場企業に育てた。奨学金を拠出するなど後進の育成にも力を入れている。

 「東根市神町で薬局を創業してから65年が経過した。当時は米軍が神町キャンプに駐留しており、抗生物質のペニシリンがよく売れた。その1年後には山形市七日町に薬局を開業した。全てはここから始まった。振り返って思うのは企業は人、つまり人材は資産と同じだということ。山形大生に奨学金を出しているが、そういう考えに基づいている。当社はさまざまな大学の卒業生を採用しているが、山形大生は派手さはないが緻密だと思う。小売業は朝早くから、さらに日曜日も働く場合があり、理論ばかりではなく働くことに対する意欲が求められる」

 -スーパーなど小売業界は競合他社との激戦が続いている。求める人材とは。

 「まさしく冬の時代だ。スーパーだけではなく、コンビニやドラッグストアとの競争は年々厳しくなっている。まして、人口減少も進んでおり、店舗や商品の中身で勝負しなければならない。職種によって異なるが、店長にはリーダーシップが必要で、部下から尊敬される人材になってほしい。バイヤーには物事を分析し、組み立て、判断する能力が求められる」

 -仕事上で最も影響を受けた人物は誰か。

 「渥美俊一さんだ。商業界を創立した倉本長治さんが見いだし、常連筆者として迎えた経営コンサルタントだが、彼が立ち上げたチェーンストア経営研究団体ペガサスクラブにはイトーヨーカ堂の伊藤雅俊さん、ダイエーの中内功さんらそうそうたるメンバーがいた。渥美さんは2010年に亡くなってしまったが、東京などでセミナーを受け、店頭でも指導してもらったことがある。商品はもちろん、人や考え方もイノベーションする必要性、セルフサービスのノウハウ、全体のコントロール…。役割分担、責任の明確化の重要性も学んだ」

 ★山沢進氏(やまざわ・すすむ) 東北薬科専門学校(現東北医科薬科大)卒。1952(昭和27)年に東根市で山沢薬局を開業。62年にヤマザワを設立し、社長に就任。2007年から現職。山形商工会議所会頭、山形経済同友会代表幹事などを歴任し、三浦記念賞や県産業賞も受けた。87歳。

 ★ヤマザワ 食品スーパーマーケットを核とする小売業。資本金は23億8800万円で、県内と宮城県で67店舗を営業している。従業員数は約850人で、パート・アルバイトを含めると約5千人を雇用している。子会社にドラッグストアのヤマザワ薬品、総菜などの製造を担うサンコー食品、秋田県内のスーパー9店舗を経営するよねや商事がある。本社は山形市あこや町3の8の9。

【私と新聞】情報や数字、頭に残る
 山沢進会長の朝は早い。午前5時には起き、山形新聞など2紙に目を通す。注目するのは市場情報。「食べ物屋だから。食材の何が高いのか安いのか、相場の変化は気になる。おくやみ情報も確認している」。人と会う際には必ずペンを握り、メモを取る習慣は今も変わらない。それだけ情報には貪欲だ。

 テレビなども見るが、「やっぱり『(情報が)残る』のは新聞」という。重要な記事は切り抜きして手元に置くこともある。「数字もきちんと残る。私は理系の脳をしているから、そこが大事だ」とし、「その分、文芸欄はよく分からない」と苦笑いする。

【週刊経済ワード】三六協定
 労働基準法は原則1日8時間、週40時間までなどと労働時間や休日日数を定めており、それを超えて従業員を働かせる場合に労使が合意の上で結ぶ協定。時間外や休日の労働には割増賃金の支払いが必要となる。労基法36条に基づくため「三六(サブロク)協定」と呼ばれ、所管の労働基準監督署長に届け出る。厚生労働省の告示で、協定で定める残業時間は、長い場合でも月45時間までなどの上限があるが、特別条項を付ければ、年6カ月まで、さらに働かせることも可能。
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