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須藤不動産社長
須藤芳男氏
須藤芳男氏
【インタビュー】
 -業界の現状を踏まえ、求める人材、能力は。

 「不動産の購入は一世一代の大きな買い物というケースがほとんど。特に今の若者世代はバブルの頃と違って冒険はしない。例えば土地は手頃な60坪の広さで住宅は総2階建てといった堅実な物件を求める傾向がある。安全、安心を重視しており、不動産を扱う専門職としては豊富な知識をはじめ、関係書類を不備なくしっかりと作成できる能力が大切になっている。書類作成の能力は会社によって差があり、物件の周辺環境を含めたより詳しい説明資料を整えられるような会社に客は集まる。また、コンプライアンス(法令順守)は当然として、不動産業に興味関心を持ち、お客さまの喜びを自分の喜びとして働ける人材は会社にとって大きな力になる」

 -人材育成に関してはどのように考えているか。

 「従業員には業界団体の研修会にも積極的に参加して、最新動向を学んでもらっている。ただ、特別な能力というよりは、約束は必ず守るなど、当たり前のことを当たり前にやれるようになってほしい。これは簡単なようで簡単ではない。身に付けるには一つ一つの物事に対し、一生懸命に、正直に、愚直に取り組みを続けることが大切だと伝えている。社長の顔色をうかがうのではなく、伸び伸びと働いてもらうことで自主性を育てたいと思っている。私自身も基本的に部署ごとに業務を任せ、相談を受けたときにアドバイスをするよう心掛けている」

 -自らが仕事上で最も影響を受けた人物は。

 「父親である故須藤伝一郎初代社長で、言ったことを必ず成し遂げる姿勢を見習っている。父はもともと農家。昭和30年代に天童市成生地区で、行政を巻き込みながら複数の地権者をまとめて農地を集約する『交換分合』を実現させた。この時のエピソードは当時の映画にもなり、私も出演したことを覚えている。仕事上は『勘と度胸と決断が大事』とよく言っていた。こうすればいいと思っていてもなかなか行動に移せないことは多い。そんな時、この言葉を思い出すとパワーをもらえる」

 ★須藤芳男氏(すどう・よしお) 村山農業高(現村山産業高)を卒業後、家業の農業に従事。須藤不動産の創業と同時に不動産業に携わる。1979(昭和54)年に専務、89年から社長を務める。天童市出身。61歳。

 ★須藤不動産 1977(昭和52)年に創業。不動産の売買・賃貸・管理・仲介などを手掛ける。資本金は4千万円。従業員数は17人。本社は天童市東久野本1の1の12。

【私と新聞】毎朝1時間かけ隅々読む
 須藤芳男社長の一日は毎朝、山形新聞を読んで始まる。1時間ほどかけて1面から社会面まで隅々まで読む。「地元のことを知らなくて山形で商売はできない。山形新聞を読むのは基本中の基本」と語る。旅行などで不在になると、数日分の新聞がたまることはあるが、さまざまな出来事の流れが途切れないよう全て順番通りに目を通す。「新聞は生活に欠かせないツールだ」と強調する。中学生時代には新聞配達をした経験もある。

 1997年の「ららパーク天童」(天童市)の開発など、自身が手掛けた仕事の関連記事を掲載した新聞はまとめて取っておく。第三者的な立場で記録する新聞はこれまでの仕事を振り返る上で貴重な資料になっているという。従業員たちも新聞を率先して読んでおり、業界動向や物件情報などの話し合いにも活用している。

【週刊経済ワード】北米自由貿易協定(NAFTA)
 米国、カナダ、メキシコが参加する通商協定。クリントン米政権時代の1994年1月に発効し、一部例外を除き域内の関税を段階的に撤廃した。米国の製造業が人件費の安いメキシコに工場を移転する契機になったとされる。トランプ米政権はNAFTA再交渉を環太平洋連携協定(TPP)離脱と並ぶ通商政策の柱に据えた。協定内容が大幅に変われば、北米向け輸出の生産拠点をメキシコに置く日本の自動車メーカーなどにも影響を及ぼすことが懸念されている。
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