NIBフロントライン

山形トヨペット社長
鈴木寿昭氏
鈴木寿昭氏
【インタビュー】
 ―業界の現状を踏まえ、どのような人材を求めているか。

 「自動車業界は世界的に電気自動車(EV)に移行しつつあり、日本でも今後その傾向がさらに進むだろう。時代が変わって若者の興味の対象が広がり、以前に比べて車好きの若者が減っている。人口減少も進み、社員の確保が難しくなる時代が来るかもしれない。当社にはエンジニア、営業職、事務職の3職種があり、どれも正確で迅速な対応が求められる。社員には自分で考えて行動し、考えを自分の言葉で説明できる力を身に付けてほしい。『考働(こうどう)』という造語を作り、社内スローガンにしている。また、時流に流されず、夢を持つ社員であってほしい。仕事でもプライベートでも構わない。夢と願望は違う。夢は努力してつかむものだ」

 ―人材育成のための取り組みは。

 「階層別教育には力を入れ、特別カリキュラムを組んで取り組んでいる。教育環境が整っているため入社してくれる社員がいるほどだ。例えば、自動車整備を担当するエンジニアには国家資格のほか、トヨタ社内の資格もある。上位の1級以上の資格を持つエンジニアは当社では作業服の色を変えている。若手に『あの作業服を着たい』と現実的な目標を示すためだ。資格取得のためには相当な勉強が必要で、『人生でこんなに勉強したのは初めて』と話す社員がいるほど。だが、その先には必ず成果がある。われわれは高価で夢のある商品を扱っており、それに見合った知識が不可欠だと考えている。現在は国家資格2級合格が入社条件だが、将来的には資格が無くても会社が費用を負担し、資格を取ってもらう時代が来るかもしれない」

 ―自身が仕事上で最も影響を受けた人物は。

 「仙台トヨペット勤務時代の同社社長で、当社の前社長でもある天野平八郎さん。厳しい人だが、『本物の優しさ』を持っていた。『見せかけの優しさでは相手のためにならない』とおっしゃっており、時には社員にも厳しい言葉を掛けていた。ただ、それは社員の将来を思ってのこと。優しさにあふれる人だった。学んだことを経営に生かしたいとは思うが、私はまだまだ及ばない」

 ★鈴木寿昭氏(すずき・としあき) 1969(昭和44)年、仙台トヨペット入社。94年に取締役、2004年に代表取締役専務。06年に山形トヨペットの代表取締役専務に就き、08年から現職。宮城県石巻市出身。68歳。

 ★山形トヨペット 1956(昭和31)年8月設立。県内13店舗で新車、中古車の販売、リース、メンテナンスを手掛けるほか、レクサス山形でトヨタの高級車ブランド「レクサス」も取り扱う。資本金8000万円。従業員数306人(今年4月現在)。本社は山形市飯田西5の5の2。

【私と新聞】顧客と共通の話題できる
 鈴木寿昭社長は「社長は会社の進む方向性を自分で判断し、社員に伝える必要がある。新聞は世の中の動きや情報をタイムリーに収集、把握できるツール」と新聞の意義を語る。同社の顧客は5万人以上。特に「山形新聞は地域密着型。読めばお客さまと共通の話題ができる」と、会話の端緒を仕込む“ネタ帳”として使うことを勧める。

 社内では各部門が交代で毎日「今日のニュース」という瓦版を発行している。担当者は山形新聞や経済紙、業界紙から自動車関連ニュースをピックアップし、紙の表裏にまとめ、社内で回覧する。鈴木社長が専務就任後に始めてから11年間、営業日は休まず続けている。鈴木社長は「社員に新聞を読んでもらうにはこれが一番。常識的な知識を身に付ける一助にしてほしい」と語る。

【週刊経済ワード】さくらリポート
 日銀が北海道から九州・沖縄まで全国9地域の景気判断をまとめた「地域経済報告」の通称。3カ月ごとに開く支店長会議の後に公表する。企業からの聞き取りや経済指標を基に、生産や設備投資、個人消費などの動向を地域ごとに分析する。米連邦準備制度理事会(FRB)の地区連邦準備銀行による景況報告がベージュブックと呼ばれるのに倣い、桜色の表紙から名付けた。10日の日銀支店長会議で副島豊仙台支店長は東北6県の景気について、前回会議での判断を据え置き「緩やかな回復基調を続けている」と報告している。
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