8大事業

災害から命を守る~県内「安全神話」を問う
めざす「防災先進県」
台風19号に伴う豪雨で河川が氾濫し、冠水した道路。大規模災害に備え、防災への意識を高める必要がある=昨年10月、高畠町
台風19号に伴う豪雨で河川が氾濫し、冠水した道路。大規模災害に備え、防災への意識を高める必要がある=昨年10月、高畠町

 「100年に1度」とされる大規模災害が近年、全国で相次いでいる。県内でも毎年のように豪雨被害などが発生し、昨年は6月の本県沖地震、10月の台風19号による大雨などで大きな被害が出た。しかし、多くの県民は「災害の少ない山形」と過信しているのではないか。豪雨、台風、地震、津波、そして雪による被害を最小限に抑えるには県民一人一人の防災への意識を高めることが不可欠だ。

 県民の意識改革を促して「防災先進県」を実現するため連載企画を展開し、地域、学校、企業の取り組み、道路や河川整備、治水事業などについて現状を検証、県外の先進事例を提示しながら課題を指摘し解決策を探る。

県民健康講座
身近な病と予防策学ぶ
身近な病気や予防策を学ぶ「県民健康講座」=昨年11月、米沢市・伝国の杜
身近な病気や予防策を学ぶ「県民健康講座」=昨年11月、米沢市・伝国の杜

 健康寿命の延伸に向け、身近な病気やその予防策を学ぶ「県民健康講座」を今年も県内3カ所で開く。山形大医学部と県医師会それぞれの医師による2コマの講演と、県看護協会による健康チェック・相談で構成する。

 山形新聞、山形放送は1993年から生活習慣病の克服を目指した「健康フォーラム」を開催してきた。県民健康講座はさまざまな疾病を取り上げるのが特徴で、広く県民が受講できるよう地域ごとに会場を設定。開講初年度の昨年は山形、鶴岡、米沢の3市で、脳梗塞やロコモティブシンドローム(運動器症候群)、認知症などについて理解を深める機会を提供した。

 毎回、本県医療の中核を担う山形大医学部、地域医療を支える県医師会が1人ずつ講師を派遣し、専門の立場から最新の治療法や具体的な予防策などを解説。県看護協会が内臓脂肪レベルや筋肉量などを計る体組成測定を基に体質改善などをアドバイスし、健康長寿への一助としてもらう。

出逢い-相田みつを展
心癒やす、言葉の魅力
相田みつを作「一生感動 一生青春」(c)相田みつを美術館
相田みつを作「一生感動 一生青春」(c)相田みつを美術館

 「出逢(であ)い-相田みつを展」を4月3日~5月10日、山形市の山形美術館で開催する。人生を自身の書や言葉の探求にささげ、世代を超えて勇気と感動を与え続ける詩人、書家の相田みつを(1924~91年)。東北初公開作品や貴重な資料を含む約180点を飾り、心を癒やす言葉の魅力を紹介する。

 1924(大正13)年栃木県足利市生まれ。戦時下に兄を失い、命の尊さを見つめる独自の世界観を確立した。「つまづいたっていいじゃないか/にんげんだもの」などの平易な詩と、親しみやすい書で知られている。山形美術館では2003年に企画展を開催して以来、17年ぶりとなる。

 今回は、相田みつを美術館(東京都)の所蔵作品を通して初期から晩年に至る活動の軌跡をたどる。「にんげんだもの」(1980年)「道」(80年代後半)をはじめとする代表的な書、びょうぶを含むろうけつ染の作品、中学時代に描いた絵画、筆やすずりといった愛用品を展示する。

ドイツ・ライン川河畔『欧州一の芋煮会』交流訪問 最上川さくら回廊海外版
本県の食、可能性探る
昨年9月にドイツのライン川河畔で開かれた「欧州一の芋煮会」(武田三五八さん提供)
昨年9月にドイツのライン川河畔で開かれた「欧州一の芋煮会」(武田三五八さん提供)

 「欧州一の芋煮会」は、ドイツ東北県人会が2008年から毎年、同国のライン川河畔で繰り広げている。初めは数人だった参加者は約70人に増大。県内企業などの協賛も得て、はるか海の向こうで根付いている。今秋、広く参加者を募って交流訪問団を派遣し、鍋を囲んで「山形の風物詩」の魅力を再確認するとともに、「最上川さくら回廊」の海外版として桜を植える。

 同県人会長を務め、オランダで日本食品宅配業を営む大江町出身の武田三五八(さごはち)=本名・忠博=さん(59)が、県出身者の親睦を図る野外パーティーとして開いたのが始まり。大鍋で知られる山形市の「日本一の芋煮会フェスティバル」にちなんで命名。参加者は徐々に増え、17年からはフランスでも開かれている。

 海の向こうのイベントを本県側も後押ししてきた。12年の第5回開催を知った山形市の会社役員岩瀬義和さん(54)が有志で県内企業への協力依頼に奔走。以来、山形新聞社はじめ協賛企業がつや姫や玉こんにゃく、そばといった県産食材などを提供し、「欧州一の芋煮会」はさまざまな古里の味を満喫できる機会として親しまれている。

 交流訪問団が参加する芋煮会は、ドイツ西部デュッセルドルフが会場。日本企業が多く進出し、02年から「日本デー」が開催されている都市で、日本文化となじみが深い。ライン川河畔で県人会の会員と交流を深め、本県の食や食文化などの可能性を探る。また関係先訪問、視察などを予定。最上川さくら回廊海外版の植樹も計画している。

ジュニアゴルフ大会
若きプレーヤーを育成
県内の小中高生が競い合った第3回大会=昨年7月、天童市・天童カントリークラブ
県内の小中高生が競い合った第3回大会=昨年7月、天童市・天童カントリークラブ

 小中高生を対象に「第4回山形新聞・山形放送杯ジュニアゴルフ大会」を7月、山辺町の山形ゴルフ倶楽部で開催する。ジュニア層に競技の場を提供し、県内ゴルフ界の将来を担う若きプレーヤーを育成する。

 大会は2017年7月、村山市のさくらんぼカントリークラブで初めて開催した。ゴルフ界の一層の底辺拡大を目指して第2回大会から8大事業に格上げし、18年は山形市の蔵王カントリークラブ、19年は天童市の天童カントリークラブに県内各地から児童生徒が集まった。

 高校男女、中学男女、小学4~6年男女、小学1~3年男女の8部門を設け、小学4年以上は18ホールのストロークプレー、小学1~3年はハーフプレーとする予定。山形ゴルフ倶楽部と県内ゴルフ場の代表らで構成する実行委員会で事業概要を決定する。

 大会には特別ゲストを招いており、第1回大会は日本ゴルフ界で一時代を築いた中嶋常幸さん、第2回は日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長、第3回は同協会の樋口久子顧問が表彰式に出席し、参加者にプレー上達のこつを伝授した。

最上川さくら回廊
植樹通し郷土愛育む
苗木にそれぞれの思いを込めた植樹式。母なる川の一帯でさくら回廊が伸展している=昨年10月、山辺町山辺小
苗木にそれぞれの思いを込めた植樹式。母なる川の一帯でさくら回廊が伸展している=昨年10月、山辺町山辺小

 「最上川さくら回廊」は、母なる川・最上川の一帯で桜並木の伸展を図るプロジェクト。植樹を通して自然愛護と古里を慈しむ心を育むのが狙いだ。

 山形新聞、山形放送が1996年に提唱してスタート。国土交通省や県、県みどり推進機構、各市町村の協力を得て展開している。

 これまでに県内全35市町村と東日本大震災で被災した宮城県東松島市の延べ170カ所に5244本を植栽した。さらに海外版として2012年に台湾台北市、17年に中国江蘇省無錫市、18年に台湾宜蘭県、ブラジル・サンパウロ市で実施。昨年もタイ・チェンマイ県、また東京の駐日タイ大使公邸に桜を植えており、累計は5296本に上る。

 今年も10月から11月にかけて県内5市町村と東松島市での実施に向けて準備している。植樹希望者は県民から募る。選ばれた家族やグループには、それぞれの名前を刻んだ記念プレートを贈呈。苗木に取り付け、末永く見守ってもらう。

最上川200キロを歩く
母なる川へ理解深める
最上川沿いを元気に歩く参加児童たち=昨年7月、大蔵村
最上川沿いを元気に歩く参加児童たち=昨年7月、大蔵村

 本県の歴史や文化を豊かに彩ってきた最上川を学びのフィールドとし、未来を担う子どもたちが川沿いをたどる「最上川200キロを歩く 小学生探検リレー」。今年も5~7月の11週にわたり、繰り広げる。

 流域の自然に触れ、河川愛護や治水・利水の大切さを学び、郷土愛を醸成する事業は18年目を迎える。昨年は米沢市の源流域から酒田市の河口まで、県内5市5町1村の児童280人が、たすき代わりの「ビッグフラッグ」に自分たちの名前を記しながら、リレーを展開した。

 今年も源流域から河口を目指す。出発日は5月9日。毎週土曜日、県内の小学校・団体ごと児童が最上川のほとりを歩く。自然の恵みと猛威を肌で感じながら、関連施設・設備の見学や地元ゆかりのゲストティーチャーによる講話などを通じ、母なる川への理解を深める。7月18日に日本海にゴールする。

子育て応援団すこやか2020
見て触れて、楽しい空間
多彩なイベントを繰り広げた「子育て応援団すこやか2019」=昨年6月、山形市・山形国際交流プラザ
多彩なイベントを繰り広げた「子育て応援団すこやか2019」=昨年6月、山形市・山形国際交流プラザ

 「子育て応援団すこやか2020」を6月27、28の両日、山形市の山形国際交流プラザで開く。安心して子育てできる環境づくりをテーマにした参加型イベントで、14年目を迎える。

 会場にはさまざまなコーナーを設け、無料で小児科医、歯科医、薬剤師が健康相談に応じたり、育児サークルが子育てについてアドバイスしたりする。県と山形市の子育てに関する取り組み、体制の紹介もある。

 ステージショーをはじめ、保育士を目指す羽陽学園短期大(天童市)の学生たちによる手作り遊具コーナー、親子工作教室など、毎年人気の企画を今年も継続する。

 協賛企業のブースでは、子育て支援商品の紹介のほか、子どもたちにユニホームを着てもらっての“職業体験”も展開。見て、触れて、学んで、親子で楽しめる空間を提供する。

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