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地域ニーズ、結び付ける


ホワイトボードに数式を書きながらプログラミングに取り組む山形大生たち=米沢市・たのし荘

 山形新聞社の購入型クラウドファンディング(CF)「山形サポート」第11号プロジェクト「人手確保のサイト開発」(米沢市、NPO法人あおぞらネット)の資金募集が行われている。「人手が欲しい」「働きたい」というニーズを引き合わせ、地域に新たなつながりを生み出す試みだ。

 「農繁期にだけ作業を手伝ってほしい農家と、学業の合間の短期アルバイトを探している大学生。両者を結び付ける方法はないだろうか」。同法人副理事長でプロジェクトの発案者高橋英夫さん(61)=同市春日3丁目=は地域のニーズに可能性を見いだした。

 日本古来の助け合い制度「結」の精神を形にする人材マッチングサイト。雇い主と働き手のデータベースをそろえ、働く日時や場所、「勉強が教えられる」「体力に自信」「プログラミングスキルがある」などの条件を関連付け、働き手に仕事を薦める。雇い主が支払う賃金の5%を手数料として得る収益モデルだ。

 プログラム開発に当たるのは、ともに山形大工学部システム創成工学科3年の市川雄太郎さん(20)と樋口優太さん(20)。学部近くのシェアスペース「たのし荘」で数式が書き殴られたホワイトボードの前で議論を交わす。2人は「『困っている』『自分にできる』をマッチングし助け合うことで、世の中にたくさんの『ありがとう』が広がるといい」と夢を語る。

 目標額は70万円。プログラム開発費や利用者の保険料などに充てる。募集期限は今月末。13日現在、9万5千円が寄せられている。支援額に応じ返礼品として市内の居酒屋「極楽麦酒(ビール)本舗」のオリジナル地ビールや、県産米「つや姫」、すき焼き用米沢牛などを用意。問い合わせは山形新聞デジタル推進部023(622)5265。

[2017年6月14日掲載]