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「命の本」届けたい いじめ問題の解決願う


牧場生活体験などで、いのちの学習に取り組む子どもたち。学習の機会を提供している山川喜市さんが「命の重さを伝える本配布」活動を進めている=2014年10月、上山市永野

 山形新聞社が進める購入型クラウドファンディング(CF)「山形サポート」の第4号プロジェクトとして、資金募集が始まった「命の重さを伝える本配布」を目指す蔵王マウンテンファーム経営者の山川喜市さん(69)=上山市永野=の取り組み。酪農を通して命の大切さを学ぶ機会を長年提供している山川さんは、その成果をまとめた本を作り、教育現場に配布して活用してもらおうと意気込んでいる。

 山川さんは、30年以上にわたり子どもたちに向けて「いのち」の大切さを学んでもらう体験教室や出前授業に取り組んでいる。教育ファーム山川牧場として、餌やりなどの牧場生活体験のほか、ニワトリの食肉解体授業などを展開。命が食に変わって成り立つ人間社会を直視することが、いじめなど教育現場の問題解決につながればとの思いで、生きる力やたくましさを身に付ける必要性を訴えている。

 本は「肉用家畜のトリとブタのイジメと、その解決を参考にして人間のイジメ等の原因と要因を探り防止解決する」「いのちとこころを育てる 理論と実践の探究」「総合力を高める循環型教育と、体験学習の必要性」の三つの柱で構成。判断力や決断力の増強、新たな探究を実行する循環型の学びの実践などについて研究成果をまとめ、提言する。山川さんは「いじめの解決や未然防止の実践方法として考えてもらえれば」と話している。

 CFでは、4500部を作る計画。支援に対する返礼品は、完成した本、アイスクリームやヨーグルトの詰め合わせなどを用意している。目標金額は150万円。3日現在で2万5千円が寄せられている。募集期限は5月19日。

 インターネットで資金を募るCFは、大衆(クラウド)と資金調達(ファンディング)を意味する造語。問い合わせは山形新聞編集局デジタル推進部023(622)5265。

[2017年4月4日掲載]