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成功者インタビュー

第1号・キクイモ バックアップの塚田専務理事(長井商議所)に聞く

 成功例の第1号「キクイモの商品開発」(長井市、長井菊芋研究所)。資金集めをバックアップした長井商工会議所の塚田弘一専務理事に、CFに挑戦しての感想や今後の活動目標などを聞いた。

 -率直な感想は。

 「多くの人の協力、支援で目標達成という結果に結び付き、本当にありがたい。期待に応えるためにも、今後の商品開発に新たな気概を持ってチャレンジしていきたいと思う」

 -CFに挑戦してみて、どうだったか。

 「新たな資金調達の手法で、プロジェクトが浸透するまで少し時間がかかった。県内だけでなく関東方面からもキクイモの効能に注目し商品開発に期待する声が寄せられ、こうした支援を励みに着実な成果が出るように頑張った」

 -CFのメリットは。  「事業に協賛してくれる人を広く募ることができ、身内だけでなく支援の輪が広がる。資金調達という直接的効果だけでなく、返礼品のやりとりなどを通じて支援者とのつながりを持てる間接的効果もある。口コミを含めてPR効果も期待でき、キクイモというマイナーな作物がメジャーになるきっかけをもらった」

 -どんな点に苦労したか。

 「健康な日本人のライフスタイルに貢献したいという志を持って取り組んでいるが、キクイモそのものがあまり認知されていないというのが難点だった。健康への有用性やどんな新商品を開発しようとしているのかを説明し、支援に結び付けるまでの苦労があった」

 -これから参加を検討している人に何かアドバイスは。

 「一番大切なのは熱意を伝えること。目標金額を達成した後には期待に応えるような成果品を出していくという心構えが必要だと思う。今回の挑戦を通して、自分たちを後押ししてくれる多くの人の存在を知り、事業に弾みがつくいい機会となった」

 -返礼品はどうなっているか。

 「寄せられた資金を使い、菊芋サプリメントやクッキーの試作に入っている。菊芋茶のティーバッグも手掛ける。返礼品として10月に収穫する新鮮な生芋にレシピ集を添え、今年中に新商品とともに贈りたい」

 -今後の活動方針は。

 「地元の菓子メーカーや漬物店などと協力し、バラエティーある商品開発を進めたい。手軽に栽培できることから新規就農を支援し、秋に見頃を迎える花は観光資源としても注目している。キクイモの付加価値を地域で循環し、長井全体のイメージアップにつなげたい」

[2017年5月4日掲載]