2019年スポーツ県内十大ニュース

 本県アスリートは今年も国内外でたくましく戦った。大舞台での躍動や歓喜とともに、飛躍のための厳しい現実も味わった。東京五輪・パラリンピックが来年に迫り、県民のスポーツ熱も高まりを見せている。紙面を飾った本県関係のスポーツ十大ニュースから暮れゆく2019年を振り返る。

1東海林、東京パラ代表

パラ競泳の東海林大(三菱商事、山形市)が東京パラリンピック代表の座を勝ち取った。ロンドンで9月に開かれた世界選手権の男子200メートル個人メドレー(知的障害)を2分8秒16の世界新記録で制覇。県勢第1号となる代表入りを快挙で飾った。レースは得意のバタフライで出遅れたが、やや苦手とする背泳ぎでリズムに乗った。平泳ぎで2位に浮上すると、自由形でトップに立ち、後続の猛追をタッチの差でかわした。前回のパラ出場を逃した悔しさをばねに念願をかなえ、派手なガッツポーズで喜びを爆発させた。世界の頂点に立ち、知的障害者水泳界のエースは「この経験を自信にしたい」とし、100メートルバタフライや200メートル自由形での代表入りも狙う。

2J1復帰逃す

徳島とのJ1参入プレーオフ2回戦で、相手と競り合う山形のMF本田拓也(14)ら=12月、徳島県鳴門市徳島とのJ1参入プレーオフ2回戦で、相手と競り合う山形のMF本田拓也(14)ら=12月、徳島県鳴門市

サッカーJ2・モンテディオ山形は、年間順位6位でJ1参入プレーオフ(PO)に進出したが、5季ぶりのJ1復帰はならなかった。

指揮3年目の木山隆之(たかし)監督の下、堅守を武器に前半戦を首位で折り返した。最終盤の失速などが響き、目標とした2位以内の自動昇格圏に届かなかったが、2014年以来のPO出場権を獲得した。1回戦を突破し、2回戦で同4位の徳島に0-1で惜敗した。シーズン終了後に木山監督の意向を踏まえ、今季限りでの退任が決定。来季の指揮官に、J1松本のコーチを務めた石丸清隆氏の就任が発表された。

3躍る県勢、狙う五輪

バレーボール男子のワールドカップで活躍した高橋健太郎(東レ・米沢中央高出)=10月、広島県立総合体育館バレーボール男子のワールドカップで活躍した高橋健太郎(東レ・米沢中央高出)=10月、広島県立総合体育館

来年に迫った東京五輪出場を狙う県勢が国際舞台で躍動した。バレーボール男子の高橋健太郎(東レ・米沢中央高出)は10月のワールドカップ(W杯)に出場し、強打で存在感を示して日本の4位入りに貢献。ともに世界選手権で、競泳男子の小関也朱篤(やすひろ)(ミキハウス・羽黒高出)は7月に100メートル平泳ぎで4位、ボクシング男子の岡沢セオン(鹿児島県体協・日大山形高出)は9月にウエルター級で8強入りを果たした。

4燃えた、叫んだ、ラグビーW杯

サモア戦で日本が4本目のトライを決め、喜びを爆発させる観衆=10月、山形市・霞城セントラルサモア戦で日本が4本目のトライを決め、喜びを爆発させる観衆=10月、山形市・霞城セントラル

9月に開幕したラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で、県と山形、天童両市がサモア代表の公認キャンプ地になった。練習が一部公開されたほか、セレモニーでは選手と交流を深め、県内高校ラグビー部員がサモアの初戦を観戦した。

1次リーグA組の第3戦では日本とサモアが対戦。両市を会場にパブリックビューイングが行われ、熱い声援が送られた。勝利した日本が初の8強入りに前進した。

5鶴岡東、甲子園16強

全国高校野球選手権でベスト16入りした鶴岡東。2回戦で優勝候補の習志野に快勝して注目を集めた=8月、甲子園全国高校野球選手権でベスト16入りした鶴岡東。2回戦で優勝候補の習志野に快勝して注目を集めた=8月、甲子園

全国高校野球選手権大会で県勢4年ぶりのベスト16入りを果たした鶴岡東の戦いぶりに注目が集まった。甲子園2勝を挙げ、2回戦では今春の選抜大会準優勝の習志野(千葉)に9-5で快勝。優勝候補を力でねじ伏せた。3回戦で敗れたが、関東第一(東東京)と延長十一回にわたる熱闘を展開。「聖地」に鮮烈なインパクトを残した。新チームは今秋の東北大会で準優勝し、来春の選抜大会出場が有力視されている。



6山形中央高女子、氷上で輝く

スピードスケートの全国高校選手権で山形中央の女子勢が躍動。小坂凛が1500メートルと3000メートルの2冠に輝き、高橋侑花が1000メートルを制覇、団体追い抜きでも頂点に立つなどし、3年連続の総合優勝を果たした。小坂は世界ジュニア選手権で同校先輩のウイリアムソン・レミ(大東大)とともに団体追い抜きで金メダルを獲得した。

7琴ノ若十両昇進、3代で関取に

尾花沢市出身の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の長男琴ノ若傑太(まさひろ)が十両に昇進した。父のしこ名を継承し“2代目”の琴ノ若が誕生。元横綱琴桜の故鎌谷紀雄さんは母方の祖父に当たり、3代で関取となった。親子関取では史上10組目。九州場所では十両初優勝こそ逃したものの、自己最高位で10勝5敗の2桁勝利を挙げ充実の内容で締めくくった。

8ドラフト、宮川1位指名

プロ野球のドラフト会議で、東芝の宮川哲(てつ)投手(東海大山形高出)は1位指名で2球団が競合し、抽選の末に西武が交渉権を手にした。伊藤海斗外野手(酒田南高)が巨人から6位指名、育成ドラフトでは村上舜投手(山形中央高)がソフトバンクから7位指名を受けた。本県関係選手の指名は育成を含め9年連続。

9南陽・東置賜、駅伝総合V8

県縦断駅伝競走大会で南陽・東置賜が総合8連覇を成し遂げた。3日間とも安定したレースを繰り広げ、充実した戦力を見せつけた。来年は史上1位の酒田・飽海の総合V9に挑む。県女子駅伝でも南陽・東置賜がトップを独走して連覇を成し遂げた。アベック優勝は2年連続となった。

10B2山形ワイヴァンズ、低迷

バスケットボール男子・Bリーグ2部東地区のパスラボ山形ワイヴァンズは今季、10連敗を喫するなどし同地区最下位に低迷、成績不振を理由に河合竜児ヘッドコーチ(HC)が退任した。アシスタントコーチの東島奨氏が新HCに就任し、来春までリーグ戦の指揮を執る。

次点女子ゴルフ、大江が一線退く

女子ゴルフの大江香織(山形市出身)が今季限りでのツアー離脱を表明した。来季のツアー出場資格を争う12月の最終予選会に出場せず、一線を退いた。大江は日大山形中、東北高(宮城)を経て、2009年にプロテスト合格。12年の初優勝から昨年まで通算3勝を挙げるなどした。

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