2021県内スポーツ十大ニュース

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 新型コロナウイルス禍で社会に閉塞(へいそく)感が漂う中、今年ほど「スポーツの力」に注目が集まった1年はなかったのではないだろうか。歓喜、悲願、雪辱、万感-。本県アスリートが放ったきらめきは県民の心を揺さぶった。世界を相手に、または国内最高レベルで躍動した勇姿はいつまでも記憶に残るだろう。紙面を飾った本県関係のスポーツ十大ニュースから暮れゆく2021年を振り返る。

岡沢(日大山形高出)日本勢初V・男子世界ボクシング

個性派サウスポーが悲願の世界王者に輝いた。ベオグラードを舞台としたボクシングの男子世界選手権(10、11月)でウエルター級の岡沢セオン(INSPA・日大山形高出)が日本勢初優勝の快挙を成し遂げた。東京五輪での敗戦を糧に、たくましさを増した日本のエースが世界にその名を刻んだ。

 右ジャブを主体とした得意のアウトボクシングで頂点へと駆け上がった。劣勢でも自分のスタイルを貫き、冷静な試合運びで有効打を重ねるなど、2回戦敗退の東京五輪から成長した姿を見せつけた。

 再始動の舞台で好スタートを切り、2024年パリ五輪での金メダル獲得に並々ならぬ意欲を燃やす。「ボクシングの完成度を高め、もっと強い自分を見てもらいたい」。大志を抱き、新たな栄光をつかみにいく決意を強くした。

東京五輪・パラ、県勢躍動

コロナ禍による史上初の1年延期を経て開幕した東京五輪・パラリンピック。夏季では57年ぶりとなる自国開催の夢舞台に県勢9選手が出場。メダルには届かなかったが、かつてない試練の中で輝きを放った。

 五輪には5選手が登場。29年ぶりに8強入りしたバレーボール男子では高梨健太(名古屋・山形城北高出)が強打で存在感を示し、アーチェリー女子の中村美樹(ハードオフ・鶴岡工高出)は優勝候補の韓国選手を撃破する金星を挙げた。パラ競泳男子(知的障害)の東海林大(ベル宮町)が最終種目で鮮烈なスパートを見せるなど、パラリンピックの4選手も大舞台で躍動した。

強打でチームの8強入りに貢献したバレーボール男子の高梨健太(名古屋・山形城北高出)=7月、東京・有明アリーナ 強打でチームの8強入りに貢献したバレーボール男子の高梨健太(名古屋・山形城北高出)=7月、東京・有明アリーナ
高い集中力で存在感を示したアーチェリー女子の中村美樹(ハードオフ・鶴岡工高出)=7月、東京・夢の島公園アーチェリー場 高い集中力で存在感を示したアーチェリー女子の中村美樹(ハードオフ・鶴岡工高出)=7月、東京・夢の島公園アーチェリー場

中野(日大山形高出)盗塁王、長谷川(酒田南高出)引退

プロ野球・阪神のルーキー中野拓夢(日大山形高出)が盗塁王に輝いた。三菱自動車岡崎からドラフト6位で入団。定位置をつかむと、俊足を生かして30盗塁をマークし、1年目で快挙を成し遂げた。一方で「打撃職人」と呼ばれたソフトバンクの長谷川勇也(酒田南高出)が今季限りで現役を退いた。2007年にプロ入りを果たし、13年に首位打者と最多安打のタイトルを獲得。気迫のこもったプレーでファンの心をつかんだ。

2年ぶり、駅伝2大会

県縦断駅伝競走大会と県女子駅伝競走大会が2年ぶりに開催。各11チームの精鋭たちが郷土の期待を力に、熱のこもったレースを繰り広げた。

 ともにコロナ禍で昨年は中止となった。令和改元後、初レースとなった縦断駅伝で王座に就いたのは南陽・東置賜。厚みのある陣容で3日間のレースをけん引し、史上最多に並ぶ総合9連覇を達成した。女子駅伝は2区で独走態勢を築いた北村山が33大会ぶり2度目の優勝を果たした。

縦断駅伝では南陽・東置賜が総合9連覇を達成した=4月、山形市・山形メディアタワー前 縦断駅伝では南陽・東置賜が総合9連覇を達成した=4月、山形市・山形メディアタワー前
女子駅伝では北村山が33大会ぶりに頂点に立った=11月、上山市・第2中継所 女子駅伝では北村山が33大会ぶりに頂点に立った=11月、上山市・第2中継所

本県ゆかりの力士、飛躍

大相撲で本県ゆかりの力士が飛躍した。佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若・尾花沢市出身)の長男で幕内の琴ノ若は7月の名古屋場所で12勝を挙げて敢闘賞。十両の白鷹山(白鷹町出身)は3月の春場所に11勝4敗で十両初優勝を果たした。北の若(酒田市出身)は東幕下3枚目で臨んだ11月の九州場所を5勝2敗と勝ち越し、新十両に昇進。県内の相撲ファンを沸かせた。

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山形中央女子が活躍・全国高校Sスケート

 スピードスケートの全国高校選手権で山形中央の女子勢が活躍。1000メートルで高橋侑花が2年ぶりに頂点に立ち、高橋侑と真野美咲、高橋美生で臨んだ団体追い抜きは大会新記録をマークして5連覇に花を添えた。古川幸希を加えた2000メートルリレーでは準優勝するなど、学校対抗で白樺学園(北海道)といった強豪を抑えて5年連続の総合優勝を果たした。

モンテ、新記録の7連勝・初の監督解任経て

 サッカーJ2・モンテディオ山形が4月、成績不振を理由に石丸清隆元監督を解任した。シーズン中の解任は初めて。当時は本拠地4連敗を含む7戦未勝利で、J3降格圏内20位に沈んでいた。新たに就任したオーストラリア出身のピーター・クラモフスキー監督がチームを立て直し、8月にクラブ新記録の7連勝をマーク。最終順位は7位で、J1昇格には届かなかった。

アランマーレ快進撃・Vリーグ女子2部で暫定1位

 バレーボールVリーグ女子2部で本県のプレステージ・インターナショナルアランマーレが快進撃を続けている。10月に開幕した今季のリーグ戦は現在(2021年12月30日時点)、7勝1敗で暫定1位。得点力のある新戦力とベテランの融合が進み、これまでの「守備型」から「超攻撃型」への方針転換も奏功している。悲願の1部昇格へ期待が高まっている。

ワイヴァンズ、PO初進出

 バスケットボール男子・Bリーグ2部東地区のパスラボ山形ワイヴァンズは、2020~21年シーズンの昨季、Bリーグ参入以降初めてプレーオフに進出した。優勝した群馬に初戦の準々決勝で敗れ、1部昇格は逃したものの、クラブとして大きな歴史を刻んだ。

10日大山形、夏の甲子園16強

 第103回全国高校野球選手権大会で、本県代表の日大山形が同校8年ぶりの16強入りを果たした。開幕試合で米子東(鳥取)を4-1で破り、2回戦は強豪の浦和学院(埼玉)に4-3で勝利した。石見智翠館(島根)との3回戦は4-5でサヨナラ負けを喫し、8強入りを逃した。

次点国民スポーツ大会、本県開催決定・24年冬季・スキー競技

 2024年の国民スポーツ大会(国スポ)冬季大会スキー競技会の本県開催が決まった。国民体育大会(国体)から名称変更後、初となるスキー競技会で、山形、上山、最上の3市町が会場となる。14年の「やまがた樹氷国体」以来、10年ぶりに本県が舞台となり今後準備が本格化する。

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