2022県内スポーツ十大ニュース

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 万感、悲願、歓喜、雪辱-。本県アスリートの勇姿は今年も県民の心を揺さぶった。新型コロナウイルス禍に苦悩しながらも大舞台で放ったきらめきは、いつまでも記憶に残るだろう。紙面に刻んだ本県関係のスポーツ十大ニュースを振り返る。

森重(山形中央高出)銅メダル 北京冬季五輪

2月に開催された北京冬季五輪で、スピードスケート男子500メートルの森重航(専大・山形中央高出)が銅メダルを獲得した。2010年バンクーバー大会で同種目3位の加藤条治(山形中央高出)に続き、本県関係選手として2人目のメダリストになった。

 スピードスケート勢では他にいずれも同校出身で、男子の小田卓朗と一戸誠太郎が2大会連続で、女子の小坂凛が初めて代表入り。一戸はマススタートで8位となり、前回の平昌大会に続く入賞をつかんだ。

 フリースタイルスキー女子ハーフパイプの鈴木沙織(山形中央高出)は2大会連続の出場で、バイアスロン男子の尾崎光輔(北村山高出)は初出場した。本県関係選手の代表入りは6人で、過去最多に並んだ。

ホープの躍動、続々

本県スポーツ界を担うホープが躍動した。陸上男子の紺野稜真(九里学園高)は全国高校総体の110メートル障害と400メートル障害の2冠に輝き、男子で県勢初の最優秀選手に選ばれた。とちぎ国体でも少年男子A300メートル障害を制して初代王者に輝くなど、高校主要タイトルを総なめにした。スケートボードでは女子ストリートで15歳の伊藤美優(上山北中)がマイナビ日本選手権を初制覇。東京五輪で活躍した同世代を抑えて存在感を示し、パリ五輪の代表争いに名乗りを上げた。競泳女子の長岡愛海(山形商高)は世界ジュニア選手権の背泳ぎで二つの銀メダルを獲得した。

とちぎ国体の陸上少年男子A300メートル障害で初代王者に輝いた紺野稜真(九里学園高)=10月、宇都宮市・カンセキスタジアムとちぎ とちぎ国体の陸上少年男子A300メートル障害で初代王者に輝いた紺野稜真(九里学園高)=10月、宇都宮市・カンセキスタジアムとちぎ

モンテ、昇格逃す J2・6位

サッカーJ2・モンテディオ山形が6位となり、3季ぶりのJ1参入プレーオフ(PO)に進出。2回戦で敗退し、J1昇格を逃した。

 ピーター・クラモフスキー監督の指揮2年目で、シーズン終盤に調子を上げ、最終節でPO出場圏内に滑り込んだ。PO1回戦は3位岡山に3-0で完勝。2回戦は4位熊本と接戦を演じたが、2-2の引き分けで、規定によりJ1、J2の入れ替え戦相当の決定戦に進めなかった。

J1参入プレーオフ2回戦でゴールを決めるMF山田康太(中央右)=11月、熊本市 J1参入プレーオフ2回戦でゴールを決めるMF山田康太(中央右)=11月、熊本市

本県ゆかりの力士活躍 琴ノ若、小結に昇進

大相撲で本県ゆかりの力士の活躍が県内ファンを沸かせた。幕内の琴ノ若(佐渡ケ嶽親方=尾花沢市出身=の長男)は年間最多勝争いに加わるなど、場所を追うごとに存在感が増し、来月の初場所は新小結で迎える。十両では北の若(酒田市出身)が奮闘。安定した取り口で白星を積み重ねるなど、前に出る相撲に手応えをつかんだ。白鷹山(白鷹町出身)は幕下に転落したものの、持ち前の真っ向勝負で5場所ぶりの十両復帰を果たした。

小林陵、高梨、蔵王で大飛躍

ノルディックスキーのサマージャンプ大会が山形市のアリオンテック蔵王シャンツェで初開催された。レジェンド葛西紀明(土屋ホーム)の提案が形となった山形蔵王大会には北京冬季五輪の金メダリスト小林陵侑(同)をはじめ、高梨沙羅(クラレ)や伊藤有希(土屋ホーム)ら国内一線級が集結。小林が108.5メートルの大飛躍を披露するなどし、詰めかけた観客を魅了した。

本県初開催となったノルディックスキーのサマージャンプ大会。小林陵侑(土屋ホーム)ら一線級の大飛躍が観客を魅了した=8月、山形市・アリオンテック蔵王シャンツェ 本県初開催となったノルディックスキーのサマージャンプ大会。小林陵侑(土屋ホーム)ら一線級の大飛躍が観客を魅了した=8月、山形市・アリオンテック蔵王シャンツェ
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南陽・東置賜、初の総合10連覇

 県縦断駅伝競走大会で南陽・東置賜が史上初となる総合10連覇の金字塔を打ち立てた。各日とも優勝チームが入れ替わる激戦の中、3日間を通じて大崩れしない安定したレースを繰り広げ、充実した戦力を見せつけた。今年は箱根駅伝やニューイヤー駅伝を沸かせた選手も出羽路を駆け抜け、沿道のファンに話題を振りまいた。県女子駅伝では北村山が連覇を成し遂げた。

阪神・中野(日大山形高出)、ベストナイン遊撃手

 プロ野球・阪神で2年目の中野拓夢(日大山形高出)が初めてベストナインを受賞した。遊撃手として135試合に出場し、主に1番打者としてリーグ3位の157安打をマーク。日本代表の強化試合に初めてメンバー入りした。オリックスの阿部翔太(酒田南高出)は44試合に救援登板。防御率0.61と安定感を見せ、球団の26年ぶりの日本一に貢献した。

加藤条治らアスリート引退

 世界で活躍した本県関係アスリートの現役引退が相次いだ。スピードスケート男子ではいずれも山形中央高出で、冬季五輪メダリストの加藤条治をはじめ、五輪2大会出場の小田卓朗とウイリアムソン師円も一線を退いた。競泳男子でリオ五輪代表の小関也朱篤(羽黒高出)、東京パラリンピック代表の東海林大(ベル宮町)らも競技に別れを告げた。

アランマーレ快進撃続く

 バレーボールVリーグ女子2部で本県のプレステージ・インターナショナルアランマーレが快進撃を続けている。10月に開幕した今季リーグ戦では8戦全勝で首位に立つ。決定力に焦点を当てた攻撃展開と連動性の高い守備がかみ合い、悲願の1部昇格へ期待が高まっている。

10きらやか銀行硬式野球部、休部

 都市対抗野球大会に3度出場したきらやか銀行硬式野球部が、業績悪化に伴い、本年度で無期限休部することが決まった。1952(昭和27)年創部で、合併後のクラブチーム時代を経て企業チームに復活。2016年の都市対抗に県勢66年ぶりの代表として初出場し、初勝利を挙げた。

次点仙台育英V、本県出身3選手活躍

 第104回全国高校野球選手権大会で仙台育英(宮城)が東北勢として初優勝を果たした。斎藤蓉(鶴岡四中出)遠藤太胡(大石田中出)住石孝雄(酒田三中出)の本県3選手も甲子園で活躍。要所で勝負強さを見せ、深紅の大優勝旗の「白河の関」越えに貢献した。

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