2021年10月16日(土)
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ジョージ・A・ロメロ監督の未発表映画、人生はまるでジェットコースターな特別映像

映画『アミューズメント・パーク』4Kレストア版、10月15日より新宿シネマカリテ(東京)ほかにて全国で順次公開 (C)2020 George A. Romero Foundation, All Rights Reserved.
 ゾンビ映画の第一人者であり、ホラー映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロ監督が1973年に撮った作品で、約3年前にその存在が確認された映画『アミューズメント・パーク』4Kレストア版が15日より新宿シネマカリテ(東京)ほかにて全国で順次公開される。

【動画】『アミューズメント・パーク』特別映像

 同作の本編から特別映像が解禁された。「未知を恐れるな」の看板から始まるジェットコースターの映像。ゆっくりと登りはじめるジェットコースターに楽し気に余裕もある老人だが「急降下するぞ!」「下に滑り落ちる!」の声の後、「きゃー」というまわりの悲鳴とともに、老人の顔は強張り、恐怖の形相に変わる。まわりの笑顔とは対照的に老人はその恐怖から抜け出すことができない。人生は山あり、谷あり、まるでジェットコースターのようであり、この短い映像から何かを感じ取ることができるのではないだろうか。

 あらすじが「遊園地で老人が罵られ、大変な目にあう」という本作、このジェットコースターの後にたいへんな事態になるのだろうか? とにかくすさまじい肩の落ち方からしていたたまれなくなる、この世の孫たちは心を破壊される可能性のある映画であることは間違いない。

 本作はもともと年齢差別や高齢者虐待について世間の認識を高めるためにルーテル教会がロメロに依頼した企画だったが、出来上がった作品は老人の悲惨な状況が容赦なく映され、そのあまりにもストレートに当時のアメリカ社会を描いた内容に依頼者はおののき、封印されていた。ロメロがある意味での教育映画を撮っていたという希少性。ホラー映画ではないがロメロの視点で現実を映し出した貴重な作品となる。

 同作のほかにロメロ監督の1973年作品『ザ・クレイジーズ』と1977年作品『マーティン/呪われた吸血少年』も併せて劇場公開される。

公開:2021-10-14 22:11
更新:2021-10-15 10:49
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