2021年7月27日(火)
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「もっと稼ぎのいい嫁がよかった!」モラハラ夫の罵倒&トンデモ発言、子どものために耐えた妻の決断

『ドロ沼離活ストーリー』(C)カコマツさん
 ネットに溢れているモラハラ言動や不倫をする夫への不満。日々を耐えている妻たちの悲痛な投稿に対して、SNSのコメントには「そんな夫、別れればいい」という声も散見される。しかし子どもがいる家庭にとっては、「父親を奪ってしまうことになる…」「自分だけがガマンすればいい」と、離婚を躊躇する人も多いという。離婚する、しないの考え方はさまざまだが、ここで離婚を決意した2つのエピソードを紹介しよう。

【漫画】「働くの嫌いなんだよね」「これでも愛妻家のつもり」腹立つ! モラハラ夫のトンデモ発言集

■「もっと稼ぎのいい嫁がよかった」罵倒される日々、赤ちゃんだった息子も不快な表情…

「いつも身勝手な欲望で、自分の思い通りにならないとモラハラ言動を繰り返していました」と語るのは、元夫との“ドロ沼離婚”をテーマにした漫画などを描いて支持を集めるカコマツさん。結婚した後も、「育児はやらないからな」「お前の友だち、全員ブスそうだな」など、ひどい言動が続いたという。

「私を馬鹿にしたり、身内の悪口を言ったりすることで優位になって、心の安定を保つ人だったんです。日々を耐えるために、とにかく何か言われても無視していました。言い返してムキになると相手の思うツボなので、何を言われても無視することが、モラハラ夫の対策としては一番効果的でしたね」

 そうして日々を耐えていたカコマツさんだが、まだ赤ちゃんだった息子の前でも続くモラハラ言動と、息子の反応も、離婚を決断した要因だったという。息子が父親にとった行動を描いたエピソード『赤ちゃんは、大人を静かに見て、知っている』には、大きな反響が寄せられた。

「赤ちゃんでしたが、不快な表情をしていました。元夫に向かっておもちゃを投げつけることもあったんです。さすがに2度目以降になるとまずい気がしてきて…。もちろん人に当ててはいけないことは教えていますが、今は赤ちゃんだからいいけれど、そのうちやり返されるかもしれないと思って、私は息子を守るために、四六時中、とにかく息子から離れないように努めていました」

 なんとか良好な関係を築きたいという想いから、元夫のモラハラ気質を改善するために、カウンセリングや心療内科の受診なども勧めたという。

「元旦那と会話していて気付いたんですが、モラハラの原因は幼少期に満たされなかったことかもしれません。本人もそのように感じていたようです。それで治療を勧めたんですけど、頑なに嫌がったので、結局は諦めました」

 カコマツさんは自身の漫画で、離婚当時の心境だけでなく、調停や裁判などのエピソードも細かく描いている。離婚は、金銭面だけでなくメンタル面でも相当なエネルギーが必要だ。それも、ワンオペ育児に追われながらとなれば、相当だろう。

 本作を発信すると、カコマツさんのもとには、同じように苦しんでいる読者から「勇気が湧きました」「私も離活を始めます」という声が続々と届いたという。「女性が生きやすい社会作りの一助になれば…」そんな作者の想いが込められている。

■離婚しない理由は「妊娠していたから」、再構築に賭けた主婦

 実話小説から漫画家されて話題を集めている『夫の不倫相手は友達でした。』。原作者のつきこさんは、自身の友人が実際にSNS上で繰り返していた「匂わせ投稿」から夫の不倫に気づいたという。

「言葉で表せないほどショックでした。浮気だと確信してからも、どこか現実味がなくて…」

 当時、出産を控えていたつきこさんは、それでもいわゆる「再構築」を選択した。

「もし妊娠していなければ、すぐに離婚していたかもしれませんし、シングルマザーで子どもを育てる選択肢も、何度も真剣に考えました」

 離婚するかしないか、決断が迫られる中、友だちだった不倫相手は次第に行動がエスカレート。夫に「別れてよ」と詰め寄ったり、自宅に刃物を持って押し掛けたりと、ストーカーめいた行動に及ぶようになっていく。

「本当に、何をされるかわからない恐怖を感じました。軽い気持ちの行動の先に、誰にでもそうなる可能性はあるのかもしれないとも思います。何度も心が折れそうになりましたし、夫がいなければ大変なことに…という場面も経験して、もう一度やり直してみようと決意したんです」

「“シタ夫”に私の人生を台無しにされてたまるか、と思うことで、なんとか踏ん張れた」とも語るつきこさん。別れない選択もまた、夫に対するひとつの反撃なのかもしれない。
公開:2021-06-22 07:30
更新:2021-06-22 07:30
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