核弾頭推計1万2520発 長崎大調査「実質的軍拡」

6/5 19:42
 長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA)が推計した世界の核弾頭数を示すポスター(同センター提供)

 長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA)は5日、世界9カ国が6月時点で1万2520発の核弾頭を保有しているとの推計を発表した。昨年から200発減った。一方で、配備済みの核弾頭など「現役核弾頭」数は増加傾向にあり、「実質的な軍拡が進んでいる」と分析した。

 世界各国の専門機関や研究者の文献を基に推計。ロシアが5890発と最も多く、米国が5244発で続いた。この他は多い順に中国410発、フランス290発、英国225発、パキスタン170発、インド164発、イスラエル90発、北朝鮮40発。

 鈴木達治郎副センター長は、米ロの核兵器の近代化計画が核戦争のリスクを高めていると指摘した。

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