除染土の再利用試験に住民反対 埼玉・所沢の計画地周辺

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 除染土の実証試験が行われる環境調査研修所内の予定地=2022年12月、埼玉県所沢市

 東京電力福島第1原発事故に伴う除染で取り除いた土の再利用に向け、環境省が埼玉県所沢市で計画する福島県外で初めての実証試験に対し、計画地周辺の自治会が反対を決議したことが1日、関係者への取材で分かった。同市は「住民理解を得ることが前提」としており、試験実施は難航する可能性が出てきた。

 実証試験は、除染土のうち放射性物質の濃度が比較的低い土を同市の環境省環境調査研修所に運び込む。穴を掘って約20立方mを入れ、汚染されていない土で覆って芝を張る計画。

 反対しているのは同市弥生町の町会。1月に書面で多数決をとる形で、約800世帯の半数が参加し約85%が反対した。

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 除染土の実証試験が行われる環境調査研修所内の予定地=2022年12月、埼玉県所沢市
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