子宮のない女性が出産できるよう第三者の子宮を移植する臨床研究を計画する慶応大チームは25日、学内の倫理委員会に24日に実施計画を申請したことを国会内での超党派議員連盟の会合で公表した。計画では子宮の提供者は母親など親族を想定しているが、チームは提供者がリスクを負うなど倫理的課題が多いため、将来は脳死提供者から移植できるよう関係法令の改正を提言した。
チームによると海外では10月時点で子宮移植は98例実施され、52人が誕生している。うち生体移植は73例。移植の平均手術時間は提供者の方が長く8時間半で、尿路感染、尿路損傷などの合併症も報告されている。
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