参院情報監視審査会は2日、海上自衛隊の1等海佐=懲戒免職=が特定秘密保護法で定められた「特定秘密」をOBの元海将に漏らした問題を巡り、尾辻参院議長を通じて浜田靖一防衛相に対し、情報保全体制の改善を勧告した。国会法に基づく措置。衆院は今年1月に同様の勧告をしている。
勧告は、自衛隊員によるOBへの「情勢ブリーフィング」がどの程度行われているのかや、他に漏えいした事例がないか調べるよう要請。日本に秘密情報を提供する各国の懸念を払拭するため、対策を丁寧に説明するよう求めた。
防衛省によると、元1佐は2020年3月、元海将に安全保障の動向に関する説明をした際、特定秘密を漏らした。
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