衆院の議院運営委員会は26日、政府が国会に再任の同意を求めた公正取引委員会の古谷一之委員長(67)から所信を聴取した。古谷氏は「公正で自由な競争を促進して経済活性化を図り、消費者利益を確保していく」と述べた。
近年の経済のデジタル化に伴い、公取委は巨大IT企業の寡占問題やインターネットの仮想空間「メタバース」における独禁法上の課題への対応が注目される。古谷氏は「アップルやグーグルなどと対話し、改善してもらうよう努力している」と強調。「世界的な競争上の課題についての新しいルール整備の議論にも貢献したい」と語った。
古谷氏は2020年9月から公取委の委員長。
|
|