希望者なく文楽研修ピンチ 4月28日まで募集延長

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 研修生(右)を指導する人形遣いの吉田簑二郎さん=大阪市の国立文楽劇場

 伝統芸能の人形浄瑠璃文楽の演者を養成するため、予定していた研修への応募者がなく、締め切りを4月28日まで延長する異例の事態になっている。国立文楽劇場(大阪市)の関係者は「技術や芸をつないでいくため、興味を持った若者は手を挙げて」と呼びかけている。

 応募資格は中学校を卒業した23歳以下の男性。演者は物語や登場人物のせりふを語る太夫、三味線、人形遣いに分かれ、研修生はプロに2年間、無料で指導を受ける。

 研修3期生の人形遣い吉田簑二郎さん(68)は「表現で誰かを喜ばせたいでも、人形が好きでも、きっかけは構わない」と志望者の出現を期待する。詳細は日本芸術文化振興会ホームページで。

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