<ブレーク盤>Non Stop Rabbit 『爆誕 -BAKUTAN-』躍動感と娯楽性併せ持つ3人組のメジャーデビュー作 

12/23 07:02

 作詞・作曲をはじめプロデュース全般を手掛けるギターの田口達也、ボーカル&ベースの矢野晴人、そしてドラムスの太我による3人組バンドのメジャー・デビュー作。YouTubeの登録者数(2020年11月末現在)が、音楽系12万人に対し、バラエティーと料理対決が合計60万人と、芸人顔負けのトークやリアクションが人気だが、音楽でもヒットのツボを突いてくる。

 全10曲、ポップロック系のエールソング『明るい歌』や、ダンスポップス系のラブソング『愛のPULSE』、疾走感のある王道ギターロック『全部いい』、ミディアム調の失恋ソング『最後のキス』など、曲調が実に幅広い。これは、ハロー!プロジェクト系などヒット実績の多い鈴木Daichi秀行の編曲によるところも大きいだろう。

 さらに、羽を折られても生やして進めと不屈のエールを送る『BIRD WITHOUT』や、日本古来の祭囃子をベースとしつつ、コロナ禍での音楽家へのバッシングへの反論も盛り込んだ『音の祭』、様々な先入観をアゲアゲのリズムでコミカルに批判する『偏見じゃん』など、英語フレーズの少ない田口の歌詞に、強い個性を感じる。そこに矢野の繊細なハイトーンボイスや、太我の力強いドラムが加わって、唯一無二の魅力となるのだろう。

 KEYTALKのような躍動感と、ゴールデンボンバーのような娯楽性を併せ持つので、更なるブレークが期待できる。本作を聴けば、“頭が良い”という言葉を、学歴や肩書からではなく、柔軟に考えられる人に使いたくなるはず。

(ポニーキャニオン・通常盤 2500円+税)=臼井孝

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