自治体や生産者、在り方学び視察 県検討「フルーツ・ステーション」、各地での整備も後押し

2023/11/26 09:47
完熟したモモの加工品を製造する企業などの取り組みを学んだ視察=福島市

 県は県産果物の情報発信拠点として整備を検討している「フルーツ・ステーション」の県内各地への広がりを見据え、自治体や生産者などが、施設の在り方などを検討するための勉強会や県外視察の機会を設けている。県は独自施設以外にも、各地での整備を後押しし、特色を生かした施設のネットワーク構築、周遊観光の拠点化を目指す。

 県は「果樹王国」の本県の魅力を前面に押し出し、各地の果物を食べ、買い求めるなどのフルーツ・ツーリズムの拠点として、寒河江市の最上川ふるさと総合公園にフルーツ・ステーションの整備を検討している。ここをモデルケースとし、県内各地でも同様施設の整備と、地元での運営を促す方針を打ち出している。各施設は一体的な宣伝や集客活動で連携し、周遊性を高め、県産果実の消費拡大にもつなげるのが狙いだ。

 本年度は県内各地の実施主体となり得る団体などが事例調査や勉強会、意見交換を行っている。9月には各自治体や観光果樹園、加工業者など41の個人・団体が会員となる協議の場を設けた。会員約20人は今月24日、福島市を訪れ、規格外で流通できないモモの活用事例を学んだ。

 同市観光コンベンション協会は、市場に出荷できないモモを抱えた生産者と、規格外品でも需要がある飲食・宿泊事業者の間をつなぐ取り組みを説明。会員は同協会が配送やメニュー開発、PRなどで支援し、誘客につなげていることなどを聞いた。旬が比較的短いモモの完熟の香りや味わいを消費者に届けようと、果肉を急速冷凍し、シャーベットに加工した商品を製造・販売する企業も視察した。東根市にある観光果樹園から参加した女性は「山形県内でどのような取り組みができるか、引き続き検討したい」と話した。

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