台湾台南市・友好の絆-山形市経済訪問団ルポ(下) 誘客拡大へ、積極的にPR

2023/11/25 22:52
国際トラベルフェアで、景品を用意し大勢の来場者にラーメンやコメなど山形市の食の魅力をPRしたブース=台湾・台南市コンベンションセンター

 台南市コンベンションセンターで17~20日、台湾や日本などから計182の出展者が観光プロモーション活動を展開した大台南国際トラベルフェア。仮装したりプレゼントを配布したりと、それぞれが積極的なPR活動を繰り広げた。経済訪問団は初日に訪れ、オープニングセレモニーに出席するなどしながら山形の魅力を広く発信した。

 「台湾から山形市への直行便はあるのか」「スキーをやってみたい」-。山形市と蔵王温泉観光協会が構えたブースでは、台湾の来場者が次々と訪れて質問し、山形への旅のイメージを膨らませていた。担当者は蔵王温泉スキー場の案内チラシを配布し、山形市が消費額日本一となったラーメンなどをPR。やまがた舞子も加わり、記念撮影に応じて誘客に努めた。

 山形市によると、新型コロナウイルス禍を経て、台湾から同市への来訪者数は大きく回復している。JR山形駅の観光案内所を利用した台湾人は、2020年度は1232人で、21年度104人、22年度228人と一気に落ち込んだのに対し、本年度は4~10月で1340人に上っている。

 飲食業界でも変化が見られている。今回の訪問団に参加した、焼き肉店などを運営するマルヰ(山形市)の堀池伸和執行役員本部長は「台湾からの来店者はコロナ前は樹氷の季節が多かったが、今は春先から続々と訪れている」と話す。満足度の高いサービスを提供するためにもメニューの多言語化など受け入れ態勢の整備が急務だとし、「観光客が東北を回遊する中で山形市にも宿泊してもらえるようにしたい」と続けた。

 今回の国際トラベルフェアでは、自らの地域に観光客を呼び込もうと、どのブースでも独自色を打ち出したPR活動が印象的だった。旅行先に山形市を選んでもらうため、どのように存在感を高めていくべきか。フェアに参加したDMC蔵王温泉ツーリズムコミッティの岡崎弥平治社長は、コロナ後の今が山形市を積極的に海外に売り込むタイミングだと主張する。

 市内には蔵王だけでなく、山寺などの観光資源を備え、「岐阜県高山市など有名な観光地と比べても決して見劣りしない」と強調。県内在住の外国人などの協力を得ながら観光パンフレット内容を充実させるべきだとし、「特に国際空港を持ち、東北のゲートウエー(玄関口)となっている仙台空港の存在は重要だ。関係者が連携を深めて工夫し、例えば蔵王で観光をして仙台でショッピングを楽しんでもらうような仕組みは、観光客の目的を満たすことにつながるのではないか」と提案した。

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