正月に欠かせない鏡餅作りが、山形市の城北麺工で終盤に入っている。同社工場では、従業員が出荷作業に追われている。
同社は伸びがよく滑らかな食感が特長の県産もち米「ヒメノモチ」を主に使用。鏡餅型のパックに餅を詰めた「上下一体型」と個別包装の切り餅を入れたタイプがあり、重さ160グラムから1.8キロまで15種類を製造している。
工場では蒸した米を機械でつき、大小の容器に詰めて冷やした後、末広や水引の飾りを付けて完成させる。長橋史佳営業本部長は「近年は住宅事情の変化から小型の商品が好まれる傾向がある。年末年始の家族団らんの時間を伝統食で彩ってほしい」と話す。鏡餅作りは12月上旬まで続き、約100万個が県内外に出荷される。
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