山形商店振興会議(松倉公一代表幹事)の9月例会が28日、山形市の山形グランドホテルで開かれた。天童市在住の映画監督・佐藤広一さん(45)が「世界とつながる山形の映像文化」と題して講演し、ドキュメンタリーの魅力や映画の持つ力について語った。
佐藤さんは昨年急逝したプロデューサーの高橋卓也さんと共に「世界一と言われた映画館」「丸八やたら漬 Komian」「紅花の守人(もりびと) いのちを染める」などの作品を手がけてきた。こうしたドキュメンタリー映画を作る魅力について「劇映画と違い、人から人につながり、物語がどんどん広がっていくのが面白い。いろんな人の話を聞くことで、知らなかった歴史や文化の深みを知る機会になった」と話した。
現在は絹産業をテーマに日仏の文化交流史を見つめる「お蚕さま セヴェンヌ」の製作を進めており、「日本とフランスの架け橋になればいい」と強調。「映画を多くの人に見てもらうことで、歴史は今も続いていて、未来につながっていくということを感じてもらえればいい。映画にはそういう力がある」と語った。
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