県内在住外国人が初期消火など体験 山形で防災研修会

2023/9/28 22:17
県内に住む外国人らが初期消火や煙からの避難、地震の揺れなどを体験し、防災意識を高めた=山形市・市民防災センター

 県内に住む外国人を対象とした防災研修会が28日、山形市の市民防災センターで開かれ、初期消火や煙からの避難、地震の揺れを体験し、万が一の際の対応を確認した。

 フィリピンやインドネシア、インド、米国、韓国などの17人のほか、支援者や企業関係者らが参加した。消火器の扱い方を学び、煙が充満した室内を腰をかがめて脱出。阪神・淡路大震災など過去の大地震の揺れを体験した。

 インドネシアから今年5月に来日し特定技能の介護職員として山形市の鈴川敬寿園で働くヘニ・クリスタンティさん(25)とシンディ・ビオニカ・カバンさん(22)は揺れの大きさに驚いた様子で「地震の時は部屋のテーブルの下に潜ると決めている」と口をそろえた。米国出身で県の国際交流員シアン・ライトさん(32)は「煙体験が勉強になった。火事に巻き込まれたら、鼻や口を押さえることを忘れないようにしたい」と語った。

 労働力などとして今後、外国人の増加が見込まれる中、習慣の違いや言葉が通じにくいために災害弱者になりがちな外国人に防災意識を高めてもらおうと、県国際交流協会が山形市の協力を得て企画した。県によると昨年12月現在の県内在住外国人は7955人で、前年同期から624人増えている。

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