新技術の現状と課題、解説 山形・県次世代自動車研セミナー

2023/9/26 10:14
車の電動化、知能化に伴う技術開発の現状と課題、ニーズを学んだセミナー=山形市・山形グランドホテル

 県次世代自動車研究会のセミナーが25日、山形市の山形グランドホテルで開かれた。県内製造業の経営者や技術担当者など約50人が講演を通じ、車の電動化、知能化に伴う技術開発の現状と課題、ニーズについて理解を深め、ビジネスチャンス獲得の鍵について学んだ。

 電動モビリティシステム専門職大学(飯豊町)の高橋久電気自動車システム工学部長は、「電気自動車(EV)へのシフトを好機と捉えることが重要だ」と語った。大手のメーカーやサプライヤーからの新規受注に向け、他社がまねできないコア技術を蓄積し、量産化対応に取り組むほか、積極的に情報発信し、大学や研究機関と連携することが重要になると強調した。

 開発と連携を実現する人材の育成も必要だとした。リスキリング(学び直し)やリカレント教育(同)により、各企業が技術や提案・対応能力、情報収集能力の向上に努めるべきだと指摘した。

 自動運転に関しては、自車位置や周辺情報の認識技術、他車や人の判断技術の開発が進んでいると紹介した。人工知能(AI)を活用した画像処理技術、ネットワーク接続に伴う新たなセキュリティーシステムについても説明した。

 元日産自動車技術参与で県次世代自動車首都圏取引支援アドバイザーの柳原秀基氏は、自動車部品のニーズの変化、地域企業に期待される新技術を解説した。

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