最優秀に冨樫さん(酒田一中3年) 県少年の主張大会「手助け必要な人、支える」

2023/9/25 08:16
第62回県少年の主張大会の最優秀の冨樫蒼汰さん(前列中央)、優秀の袖山紗希さん(同左)と国井心羽さん(同右)、優良の斎藤真緒さん(後列左)と斉藤茉夏花さん(同右)=山形市・山形国際交流プラザ

 中学生が胸に抱く思いを発表する「第62回県少年の主張大会―いま伝えたい私のメッセージ」(山形新聞、山形放送、県防犯協会連合会、県青少年育成県民会議など主催)が24日、山形市の山形国際交流プラザで開かれた。県内4ブロックを通過した15人が出場し、酒田一中3年の冨樫蒼汰さんが最優秀に輝いた。冨樫さんは全国大会出場を懸けて北海道・東北ブロックの選考に進む。

 冨樫さんは「大切な家族」と題し、自閉症スペクトラム障害の弟との出来事を紹介した。一緒に映画を見に行こうとしたが、症状の影響でかなわず、弟につらく当たってしまったと述べた。「家族が理解者でなければならない」と反省し、弟が楽しめるよう工夫した経験を踏まえて「手助けが必要な人に、率先して手を差し伸べられる人になりたい」と結んだ。

 冒頭、主催者を代表して県民会議の津田浩会長があいさつし、県防連の中山眞一会長、峯田益宏山形新聞取締役編集局長、三浦重行山形放送報道制作局長も出席した。中山会長を審査委員長に、加藤淳一県教育次長、高橋利広県しあわせ子育て応援部次長、阿部喜彦県警生活安全部長、鈴木雅史山形新聞論説委員長が審査委員を務めた。

 入賞者5人の主張は10月5日付山形新聞特集面で紹介する。大会の模様は10月1日午後5時からYBCラジオで放送し、同2日からYBCのユーチューブ公式チャンネルで動画配信する。

 他の入賞者と演題は次の通り。(洋数字は学年)

 ▽優秀=袖山紗希(米沢三中3)「私の舞台」、国井心羽(天童四中3)「障がいという私の『個性』」

 ▽優良=斎藤真緒(酒田三中3)「『冒険』することの大切さ」、斉藤茉夏花(酒田東部中2)「ミイナが私に教えてくれたこと」

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