県内26市町村、マイナス成長 20年度、コロナ禍の影響強く

2023/9/24 10:06

 県は2020年度の県内市町村別の総生産、経済成長率をまとめた。商品やサービスの産出額から原材料や部品の費用を差し引いた総生産はコロナ禍の影響を強く受け、26市町村で前年度に比べマイナス成長だった。対面型サービスを中心に宿泊・飲食サービス業が減少した。プラス成長は9市町村。成長率は製造業が堅調だった上山市が32.3%プラスでトップだった。

 経済規模などを示す県民経済計算を基に推計した。県内総生産(名目)は4兆2842億円で、経済成長率(同)は0.9%マイナスとなり2年ぶりの減少。

 市町村別の総生産は山形市が9949億円で最多。以下は鶴岡市5328億円、酒田市4118億円、米沢市3951億円、東根市3476億円、天童市2706億円、寒河江市1573億円、新庄市1399億円で、前年と同じ順だった。

 経済成長率がマイナスだった26市町村のうち、大江町は12.9%、飯豊町は11.7%、小国町は9.9%それぞれ減少した。プラス成長は上山市のほか、共に建設業が伸びた戸沢村が8.1%プラス、川西町が4.2%プラスになった。

 県内4地域別にみると、総生産は村山2兆1823億円、庄内1兆628億円、置賜8007億円、最上2383億円。経済成長率は村山が唯一のプラス成長で0.3%プラス。他は最上1.2%マイナス、置賜2.1%マイナス、庄内2.6%マイナスだった。

 1人当たり市町村民所得(企業所得と雇用者報酬、財産所得の合計を総人口で割った値)は30市町村がマイナスで、プラスは5市町村のみ。1位は4年連続の東根市で347万6千円、2位は山形市の319万円ちょうど、3位は天童市の302万2千円だった。

 市町村平均は3.1%減の284万7千円。4地域別では村山2.8%減の297万6千円、庄内3.7%減の277万1千円、置賜3.4%減の274万8千円、最上1.9%減の243万3千円の順だった。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]