建設業の残業規制強化で人手不足の深刻化が懸念されることを受け、工事現場でのICT(情報通信技術)の活用法を学ぶ研修会が21日、米沢市の羽黒川河川敷などで開かれた。参加者は導入が遅れている小規模工事でのICTの活用例について理解を深めた。
研修会には置賜地域の建設業者ら約100人が参加した。機器を取り扱う企業の担当者から、タブレット端末を使った測量や測量機器と重機の間で掘削範囲のデータを送受信し、くいを打たずに作業が進められるシステムなど、比較的コストをかけずに導入できる手法について学んだ。
建設業界は年々働き手が減る中、来年4月に残業規制強化を控え、作業効率を高めることが求められている。飯沢建設(長井市)の渡部仁常務は「こうした機器を使いこなせるようになれば、人手不足の中、現場の負担が減るのではないか」と話した。
県、県建設業協会、県測量設計業協会が主催し、最上、庄内、村山でも開かれる。
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