水害への備え、大事だね 「最上川200キロを歩く」第5週

2023/6/10 20:59
架けられて90年近い旧最上橋をくぐり抜けて歩く=大江町

 山形新聞、山形放送の8大事業の一つ「最上川200キロを歩く 小学生探検リレー2023」は第5週の10日、大江町本郷東小(矢作誠校長)の4年生15人が新五百川橋(朝日町)から簗瀬橋(寒河江市)までの区間を歩いた。子どもたちは生活に密接に関わるダムの役割などを知り、身近な最上川の環境を守り継いでいく大切さを再確認した。

 同校で出発式を行い、金子俊秋国土交通省山形河川国道事務所寒河江出張所長が「寒河江ダムや最上川の水質、歴史などについて勉強することができる。貴重な体験を楽しんでほしい」とあいさつ。矢作校長は「人々が川をどのように役立ててきたのか、よく見て聞いて、将来の山形の姿について考えるきっかけにしてほしい」と呼びかけた。

 児童代表の佐竹唯さん(9)と渡辺希央(きお)君(9)が前週から引き継いだフラッグを掲げ、松田爽愛菜(そあな)さん(10)が「最上川の暮らしとの関わりを知り、ダムの仕組みや働きも見て、学びたい」と決意表明した。

 児童たちは寒河江ダムの堤体内部を見学し、利水や治水など、さまざまな機能があることを学んだ。高さ112メートルの噴水が上がると、自然と笑みがこぼれた。昨年も洪水被害を受けた大江町百目木(どめき)地区の最上川沿いを歩き、水害に備えることの重要性を改めて感じていた。暑さにめげず、歌を口ずさみながら進んだ子どもたち。最上川のさまざまな表情を見た。

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