村山市産の新鮮な野菜などを軽トラック「ムララ号」に載せて販売する移動式産直「からほろマルシェ」の今季の営業が9日、始まった。毎週金曜に市内12カ所を巡り、1人で買い物に出かけるのが難しい高齢者からも重宝されているという。車両から流れる独特なテーマソングを聞きつけた地元住民らが、旬の食材を買い求めた。
マルシェは新型コロナウイルスの影響で農業体験バスツアーの開催が困難となった2020年度、市内産農作物をPRしようと市が市観光物産協会に業務委託し、始めた。野菜が描かれたカラフルなほろが目印で、軽快なテーマソングはシンガー・ソングライター庄司紗千さん(山形市)が手がけた。本年度は15の個人・団体が出品し、リンクむらやまや甑葉プラザなどを巡る。
この日はJR村山駅東口から出発した。レタスやイチゴ、市内菓子店の名菓など約30品が並び、買い物客からは「野菜が新鮮なのが良い」などの声が聞かれた。
高齢者にとっては貴重な買い物の機会となっており、運転手を務める細谷きえ子さん(72)=同市楯岡笛田1丁目=は「『来てくれて助かる』といった声を聞くとうれしくなる」と話していた。
11月29日まで。7月からは水、金曜の週2回運行する。問い合わせは同協会0237(53)1351。
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