米沢市の米沢養護学校(山吉泰校長)高等部の生徒らが自家焙煎(ばいせん)のコーヒーを提供する「よねようカフェ」が9日、同校にプレオープンした。障害者雇用枠での一般就労を目指す生徒を対象に本年度開設した就労コースの授業の一環で、金曜日の午後限定でオープンする。同校はカフェでの就労経験を通じ、生徒の意欲やコミュニケーション力を高めたいとしている。
カフェは、同コース用施設の1階ホールに12席を設け、1年生8人が運営を担う。プレオープンでは、教職員や関係者が訪れ、生徒は接客や会計、コーヒーを入れる係に分かれて働いた。主に接客を担当した遠藤●晟(りゅうせい)さん(15)は「スマイルを忘れないよう心がけた。人と接する力をより伸ばしていきたい」と意気込んだ。
同校は元々、高等部職業科の授業でコーヒー製造に取り組んでおり、その経験を生かした。生徒は自らが選別・焙煎し、ひいた豆でコーヒーを入れる。メニューは自慢のホットコーヒー(60円)などの飲み物6種類とお菓子(40円)。高等部の別コースで窯業に取り組む生徒たちが作ったコーヒーカップで提供する。
今春に同校高等部を巣立った卒業生の2~3割が製造業や小売業などに就職した。一般就労のニーズは高まっており、山吉校長は「カフェでの経験を通じ、生徒の接客技能、人とのコミュニケーション力、判断力を育てたい」と話す。
カフェは実習などがない金曜の午後1時15分~同2時45分にオープン。1学期中は6月16日と7月7、14、21の各日。問い合わせは同校0238(38)6107。
※●は隆の生の上に一
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