県が20年以上の歳月をかけて開発したサクランボの大玉新品種「やまがた紅王」が9日、東京都の大田市場でデビューし、吉村美栄子知事らがトップセールスを繰り広げた。
大田市場では特設会場に紅王と本県主力品種「佐藤錦」を展示した。品質の高さに加え、佐藤錦、紅王、紅秀峰と、これから7月まで切れ目なく出荷できることをアピールした。紅王3粒入りのパック200個を無料配布すると、多くの市場関係者が詰めかけ、関心の高さを反映していた。
吉村知事と折原敬一JA全農山形運営委員会長が果肉が厚く上品な甘みで、日持ちも良い紅王の特長を紹介した。大田市場の関係者は「何より食味がいい。期待している」と話した。
早い開花や4月の低温など懸念材料は多かったが、生産者の努力で順調に生育しているという。今年はプレデビューした昨年の4倍に当たる20トンの生産を見込んでいる。
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