本格的な出水期に備え、県最上総合支庁は8日、可搬式排水ポンプの操作訓練を新庄市升形の升形川左岸で行った。県や最上8市町村の担当職員ら約80人が参加し、水害時の操作手順を確認した。
県は2020年度、総合支庁など7地域に可搬式排水ポンプ計9台を配備した。操作制御盤と一体となった箱の中に排水ポンプ2基、長さ20メートルのホース4本、電源ケーブル、投光器などが収納されており、自家発電機と組み合わせて、増水した河川などに運搬して使う。ポンプ1基の重さは35キロほどで、排水能力は2基合わせて毎分10トンとなる。
訓練では同支庁の森康久河川砂防課長が「頻発する豪雨災害に備えて可搬式ポンプの運用方法を学んでほしい」とあいさつ。関係業者の社員らがポンプを支流に投入し、升形川への排水を実演した。参加者はホースのつなぎ方やポンプの回転数の上げ方といった手順を確かめた。
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