庄内三大祭りの一つ「大山犬祭り」が5日、鶴岡市大山地区で繰り広げられた。新型コロナウイルス禍で中断していたみこし行列や地元若衆たちによる山車「からぐり」の練り歩きなどが4年ぶりに復活し、沿道の大勢が笑顔を見せた。
「からぐり」は高さ約5メートル、重さ約4トンで、歌舞伎の場面を人形で再現する。「高館(たかだて)」と「尾浦(おうら)」の2台があり、JR羽前大山駅を出発し、それぞれ約20人の若衆が「そーれ、そーれ」と声を上げて力強く前進させると、沿道から拍手が上がった。地元児童たちによる高さ2メートルほどのミニからぐりと犬みこし、中学生のやっこ振りも盛り上げた。
ともに鶴岡五中1年で2人で見物に訪れた渋谷尊さん(12)と田中栄太さん(12)は「迫力があってかっこ良かった」「熱気があって楽しい」と話していた。
椙尾(すぎのお)神社の例祭。同神社の裏山に住み村人を苦しめていた化けものを、「メッケ犬」が退治したという伝説に由来し、300年以上続いている。
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