川西町出身の作家・劇作家井上ひさしさんをしのぶ「吉里吉里忌(きりきりき)2023」が9日、町フレンドリープラザで開かれ、俳優で歌手の小泉今日子さんが講演した。小泉さんは井上さんの著作との出会いを紹介し、朗読した上で、「私たちの世代にできることは諸先輩が残した言葉、行動、思いを下の世代につなぐこと」と語った。
小泉さんは、人見知りで仕事の待ち時間は本を手にしていたという10代の頃、作詞家の秋元康さんに井上さんの書簡形式の短編集「十二人の手紙」を贈られた。「証明書や手紙だけで登場人物の人生を感じられる構成に感銘を受け、大切にしてきた」と紹介。同作の中から「赤い手」を朗読した。
「嫌なムードが漂う今、若い人に伝えられることがあるとしたら、井上さんのこの言葉だ」と語り、「子どもにつたえる日本国憲法」から、「私たちが、同じ願いをもつ 世界のほかの国国の人たちと 心をつくして話し合い そして力を合わせるなら かならず戦(いくさ)はいらなくなる」などの文章を披露した。
吉里吉里忌は井上さんの命日に合わせて開催する文学忌。ジャーナリスト金平茂紀さん、作家吉岡忍さん、東大名誉教授の小森陽一さんによる「井上ひさしとジャーナリズム」をテーマにした鼎談(ていだん)も行われた。
|
|
注目! #街なかメタベース #高校野球速報中 #異変-生態系クライシス第3部 #ゼレンスキー大統領会見詳報 #最上川200キロを歩く #モーニング野球 #モンテ #新型コロナ #U-39紙上歌会 #WINNER