斎藤(羽黒高出)、要所で攻撃の起点 ワイヴァンズ、福島に競り勝つ

2023/4/2 10:41

 バスケットボール男子・Bリーグ2部は第29節第1日の1日、各地で7試合が行われた。東地区のパスラボ山形ワイヴァンズは天童市の県総合運動公園アリーナで福島(同地区)に82―74で勝利した。通算成績は22勝31敗で順位は6位のまま。

 山形は山田友哉、ジェームズ・ベル、村上駿斗(山形南高出)、トーマス・ウェルシュ、斎藤瑠偉(羽黒高出)が先発した。山形は第1クオーター(Q)序盤に11―0と好発進したが、徐々に追い上げられて逆転を許し、前半を35―38で折り返した。第3Qに山田の連続外角シュートで再逆転に成功してリードを広げると、終盤まで粘り強く守り、福島を振り切った。ベルが21得点、斎藤が12得点、ハビエル・カーターが11得点だった。

 2日は同会場で福島と再戦する。

 【評】前半から一進一退の攻防が続いたが、山形は連動したディフェンスで相手の反撃を断ち切った。3点シュートを軸に得点を重ねたほか、相手のターンオーバーから速攻で24得点を奪うなど、攻守の切り替えの速さが光った。

ディフェンスうまく機能した

 ミオドラグ・ライコビッチヘッドコーチの話 福島からも相手ファンが多く訪れた中、選手たちが奮起して素晴らしい戦いを見せた。ディフェンスがうまく機能し、試合をコントロールした。若い選手を成長させるという今季の目標が達成できたことを示す試合になった。

〈山形―福島〉第3クオーター、シュートを狙う山形の斎藤瑠偉(羽黒高出)=天童市・県総合運動公園アリーナ

「得点につながるプレーできてよかった」

 前半は互いに逆転を繰り返すシーソーゲームとなった。山形に流れを引き寄せたのは、5試合ぶりに先発出場した斎藤瑠偉(羽黒高出)。要所で攻撃の起点となり、チームの勢いを生み出した。

 再逆転に成功した第3クオーター、流れがどちらに転ぶか分からない中、スチールやオフェンスリバウンドを連続で決め、山形が攻撃する時間をつくり出した。流れるようなパスで相手を手玉に取り、最後はトーマス・ウェルシュがダンクシュートを決めた。目が覚めるような攻撃に観客から大歓声が上がり、このシーン以降、福島に逆転を許すことはなかった。

 斎藤は「得点につながるプレーができてよかった」とはにかんだ。攻撃に絡んだ山田友哉は「あの攻撃からリズムが生まれ、チームが勢いづいた。今日の試合のベストシーンだった」と評価。ミオドラグ・ライコビッチヘッドコーチも「山形にとって財産となる素晴らしい選手に育った」と斎藤の活躍を喜んだ。

山形ワイヴァンズ

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