遊説日和、触れ合い求め 県議選初の週末、各候補駆ける

2023/4/2 09:04
住宅街で選挙カーを走らせ、支持を呼びかける候補者=山形市(画像を一部加工しています)

 県議選がスタートし、初の週末となった1日、県内は各地で好天に恵まれた。桜も開花し、多くの人々が休日を楽しむ街を、各候補者は触れ合いを求めて駆け回った。序盤で力がみなぎっている候補者たち。山形市内では選挙カーがすれ違い、「お互いに頑張ろう」とエールを交換する場面もあった。

【山形市区】

 現職候補は、市西部の住宅地で重点的に選挙カーを走らせた。週末で在宅している市民が玄関先に出てきて手を振るのを見つけると、車を降りて駆け寄り、一人一人と握手を交わした。繰り返す疾走と気温の上昇で額に汗が光ったが、「疲れてなんていられない」。選挙区全体で序盤の盛り上がりはまだまだとみており、「さらに強く訴えを広げていきたい」と次の目的地へと急いだ。

 新人候補は市南西部の遊説からスタートし、にぎわう休日のショッピングモールや公園で街頭演説を行った。子育て支援策を中心にアピールし、「明日に誇れるまちを次世代に残したい」と締めくくった。そのメッセージに呼応するかのように、通行中の車から小さな子どもが手を振ってくれた。「反応が見えてうれしい」。かわいらしい励ましを力に、再び選挙カーに乗り込んだ。

【酒田市・飽海郡区】

 新人候補は、酒田市の地元を遊説した後、地元候補者のいない遊佐町へと向かった。遠くから他候補の声が響いてくる中、全域で選挙カーを走らせ、街頭で待っていた支援者に駆け寄って握手を交わしていた。時折、鳥海山や湧水の写真をスマートフォンで撮影した。候補者は「SNS(交流サイト)にアップしたり、各地域に何があるかを記憶したりするのに使う」と語った。

【米沢市区】

 現職候補は市北部を中心に選挙カーを走らせた。晴天の休日で、外に出て待っている人もおり、駆け寄って話を聞く場面があった。「地域の要望、課題を改めて聞くことができた。『しっかりやらねば』と気持ちが引き締まる」と候補者。午後は市街地のスーパーマーケット前などで買い物客やドライバーに政策を訴えた。車の窓を開けて手を振る有権者らに、深々と頭を下げた。

住民と談笑する候補者=村山市

【村山市区】

 一方の候補は、選挙カーで市中心部の住宅街をくまなく巡り、買い物客でにぎわうスーパー前で街頭演説を行った。自宅前などで手を振る有権者を見つけると、車を降りて駆け寄った。「顔を見ることができて良かった」などと話しかけ、力強く手を握った。「最後まで頑張って」との支援者のエールを背に受け、再び小走りで選挙カーに乗り込み、マイク越しに支持拡大を訴えた。

2023山形県議選

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