10歳以下テニス全国制覇「将来はプロに」 山形七小の奥山さん

2023/3/30 10:14
10歳以下女子シングルスで優勝した奥山し渚さん=山形市・インドアテニススクールベルズ

 世界レベルのジュニア選手を発掘する日本プロテニス協会主催の「ニュージェネレーションテニス石黒杯」全国大会(2月、北九州市)の10歳以下女子シングルスで、山形七小4年奥山し渚(な)さん(10)が優勝した。12歳以下の女子シングルスで国内ランキング2位と同世代トップクラスの実力を示した奥山さんは「将来はプロ選手を目指す」と闘志をたぎらせている。

 国内トップレベルのジュニア選手が参加する同大会から、プロや実業団の選手が巣立っている。10歳以下女子シングルスは、地区大会を突破した25人が出場し、奥山さんは第1シードで臨んだ。重圧を感じつつも積極的にネットプレーを仕掛け、トーナメント戦で頂点に立った。

 小学3年時にヨネックスとスポンサー契約を結び、昨年は同社のキャンプに参加した。世界で戦うための指導を受け、プロ選手の技術を間近に見ることで、積極的に前に出るプレーを学んだという。

 4歳でテニスを始め、放課後と週末はテニスにささげるタフな10歳。普段はおっとりとした性格だというが、両親の和征さん(51)と美由紀さん(45)は「コートでは冷静で、子どもではないみたい」と評する。指導するインドアテニススクールベルズ(山形市)の尾形圭チーフコーチ(39)は「体格で上回る相手にも打ち負けないバックハンドとドライブボレーをうまく使える。将来が楽しみだ」と期待する。

 今大会の優勝で、奥山さんは米国の「IMGアカデミー」で1週間のレッスンを受けるチャンスをつかんだ。同アカデミーは、2014年全米オープン男子シングルスで準優勝した錦織圭選手が実力を磨いた場としても知られている。飛躍のきっかけをつかんだ奥山さんは「これからも国内大会でしっかりと勝つ」と力を込め、「あいさつもしっかりできる選手になりたい」と付け加えた。

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