中野(日大山形高出)「打率3割めざす」 阪神・二塁手、ペナントへ抱負

2023/3/30 09:11

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 野球の日本代表「侍ジャパン」のメンバーとして、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一を経験した、阪神の中野拓夢(日大山形高出)がシーズン開幕を前に、報道陣の取材に応じた。「自分の役割は果たせたが、欲を言えばもう少し盗塁したかった」と夢舞台を振り返り、ペナントレースに向けて「今季は打率3割を目指していく」と意気込んだ。以下は一問一答。

 ―世界一になった心境は。

 「出場機会は限られたが、準決勝、決勝と緊張感のある雰囲気を味わうことができていい経験になった。改めてメダルの重みを感じ、世界一の実感が湧いた」

 ―WBCは10打数3安打4四球で2盗塁も決めた。自身のプレーを振り返って。

 「こんなに打席に立つとは思ってもいなかった。源田(壮亮)さん=西武=にアクシデントがあった中で出場機会をもらい、自分の役割は果たすことができたと思う。欲を言えばもう少し盗塁したかったという気持ちはある」

 ―世界のいろいろな投手と対戦した。

 「日本と違い、動くボールが多かったり、独特な投げ方の投手もいたりして、タイミングを取る難しさを改めて感じた。その中で結果を残すことができたことは今後に生きてくると思うし、自信にもつながった」

 ―先発で遊撃を守った。

 「アクシデントで代わった後に源田さんに『本当にごめん』と言われ、自分の中でスイッチが入ったことは一番覚えている。阪神のキャンプでは(転向する)二塁の練習をやっていたが、これまで2年間守っていたポジション。とはいえ、独特な雰囲気のある舞台で自分の思うようなプレーができなかったことは悔しい部分だ」

 ―WBCで得たものは。

 「今までにない緊張感の中でプレーすることができたのは一番の財産。トップ選手と一緒に練習し、守備や打撃を間近で見るだけでも得るものは大きかった。自分に合う形を試行錯誤しながらシーズンに生かしていきたい」

 ―シャンパンファイトは楽しかった?

 「楽しかったけど、思ったよりも終了は早かったかな。長く余韻に浸ることなく、一瞬で楽しんで一瞬で終わった感じ。(大谷翔平=エンゼルス=の背中に氷を入れた場面は)シャンパンやビールをかけられなかったので、ちょっといたずらしてみようかなと思ってやってみた(笑)」

 ―シーズンが開幕する。今季の目標は。

 「目指すところは打率3割。そこは意識して打席に立っていく。二塁手にはすごい選手が多く、その中でベストナインやゴールデングラブ賞を取るには、今まで以上にいい成績を残さないといけないと思っている」

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