先鋭的な作品や俳句批評に取り組み、長年にわたり現代俳句界をけん引してきた酒田市出身の俳人齋藤愼爾(さいとう・しんじ)さん=東京都江戸川区=が、28日に死去したことが分かった。83歳。
1939年、ソウル生まれ。46年に酒田市の飛島に移り住んだ。酒田東高時代に俳句を始め、秋元不死男に師事した。山形大在学中に第8回氷海賞受賞。63年に深夜叢書社を設立し、出版事業も手がけた。83年に寺山修司らと俳誌「雷帝」を刊行するなど俳人、編集者として文芸評論や評伝執筆など多方面で活躍した。2002年から昨年まで本紙の「やましん俳壇紙上句会」の選者を務めた。
歌手美空ひばりさんの評伝「ひばり伝」で、09年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。今年2月には創作や批評活動に加え、「現代俳句の世界」やアサヒグラフ増刊「俳句の時代」を編集し、昭和後期に俳句を始めた人たちに大きな影響を与えたことなどが評価され、第23回現代俳句大賞に輝いた。主な著書に「齋藤愼爾全句集」「陸沈」「寂聴伝―良夜玲瓏」など。
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