オンブズマンの請求、知事側は棄却求める 野川氏不正受給賠償訴訟

2023/3/29 09:11

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 野川政文前県議による政務活動費(政活費)の不正受給問題を巡り、市民オンブズマン県会議が、刑事事件時効分672万円を野川前県議に損害賠償請求するよう吉村美栄子知事に対して求めた住民訴訟の第1回口頭弁論が28日、山形地裁であった。被告側は請求棄却を求め、争う構えを見せた。

 答弁書によると、具体的な主張は追って準備書面で明らかにするとした。知事側の代理人は取材に対し、県と野川前県議が誓約書を交わし、刑事事件時効分は、分割払いによる返済が進められているとし、「県の債権管理に落ち度はない」と述べた。次回期日は5月16日。

 訴状によると、野川氏は不正受給した政活費のうち、刑事事件時効分の08~14年度の計672万円の自主返納(寄付)を進めている。原告の同会議は被告の知事側が野川前県議に対し、民事上の責任を追及せず、損害賠償請求しないことが違法であることを確認し、自主返納ではない返還を請求すべきだとしている。

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